ヨガのレッスンやスポーツジムではクラスターが発生している
感染を避けるには、感染しやすい場所や状況を徹底して回避すること、それしかない。そのために国は「3密」を避けるよう繰り返し要請するが、それでも感染したという人も増えている。 芸能界を例にとると、森三中の黒沢かずこ(41才)は、潔癖症の上、人と会うことが苦手で外を出歩くことが極端に少なく、「なぜ彼女が感染したのか」と不思議がる関係者は多い。
彼らはいったいどこで感染したのか。その告白からは「意外な危険地帯」が浮かび上がってくる。
◆回数券の有効期限があだになった
都内の保険会社に勤務する感染者の女性Bさん(40才)は、つい先日に退院したばかり。発症前は会社の決まりで毎朝体温を測って、会社に報告していた。
「3月下旬に38℃近い高熱が5日ほど続き、とにかく体がだるかった。味覚を確かめようと思ってキムチを食べたけど、驚くほどまったく味がしなかったので保健所に連絡し、検査を受けた翌日に陽性が伝えられました」(Bさん)
Bさんは保健所の職員に2週間の行動を伝えたが、感染経路は特定できなかった。ただ、彼女が「あそこに行ったのはまずかった」と振り返るのは「エステ」と「ネイルサロン」だ。
「両方とも、換気の悪い密閉空間ということはわかっていたんですが、エステは回数券の有効期限が切れそうだから、つい行ってしまいました。ネイルも“マスクをしてるからきっと大丈夫”と行ってみたら、外食を控える分、せめてネイルをしようという女性客が多いようで、いつもよりだいぶん混んでいました。回転を早くするために右手と左手を別々のネイリストが同時にやってくれたので、密接度がさらに高まった感じもしました」(Bさん)
Bさんは「ホットヨガ」に通ったことも後悔している。
「多いときは週4で通っていました。3密の危険は知っていたけど、スタジオに『消毒と換気をしています』という張り紙があったので大丈夫かなって思っちゃったんです。でもヨガをするときはスタジオの温度を上げるため密閉するし、2mずつ離れていたとはいえ多くの人が集まっていた。いま考えれば、行かなければよかった」(Bさん)