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中国で新型コロナめぐる偽情報でイヌやネコの処分広がる

イヌやネコがどんどんと…

「ネコが新型コロナウイルスに感染した」とする研究者の論文が発表されたことから、新型コロナウイルスの感染源とされる中国・湖北省武漢市では飼い猫を殺処分にしたり、野良猫を捕まえて殺すなどの行為が広がっていることが分かった。

 これはネコから人にウイルスをうつされることを警戒したためだが、研究者は「ネコから人への逆ケースは確認されていない」と指摘したうえで、「ネコを殺したり、捨てたりしないように」と呼びかけている。

 一方、今回のウイルスの感染拡大で、広東省深セン市で、イヌやネコを含む動物を食べるという風習を禁止する法律が制定されており、動物愛護団体が歓迎の声明を発表している。中国のインターネットメディア『澎湃新聞』などが報じた。

「武漢市では今月に入って、市内からイヌやネコが姿を消した」という情報がネット上で流れたという。これは武漢市の大学病院の研究者が、人からネコへのウイルス感染が確認されたという論文を発表したためだとみられている。

 人間からペットのネコに感染した事例は、ベルギーでも見つかったと欧州メディアが報じており、ベルギー保健当局は「ペットとの濃密な接触は避けるように」と注意を発している。

 これに対して、武漢市にある大学などの研究者が市内のネコを調査した結果、「野良猫の場合、人が餌をやった際に感染した可能性がある。このため、ペットにウイルスをうつさないために、ペットとも適切な距離を取り、衛生と検疫措置を取るべきだ」としている。

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