新型コロナウイルスの拡大で街の様子は一変。「非常時に人間の本質が出る」と美咲さんは考える。

◆危機意識のない彼は、現状を甘んじて受け入れるタイプなのか

 ところが、新しい生活へと踏み出そうとしていた矢先に事件は起きた。元彼・俊太さんからの電話をきっかけに、美咲さんの気持ちが揺れ動き始めたのだ。

「きっかけは新型コロナのことでかかってきた電話だったんですが、私と別れてからの仕事の話や近況でも盛り上がってしまって……、大人になってさらにカッコよくもなっていたし(笑)、やっぱりこの人面白いな、好きだな、と、思ってしまったんです。コロナのせいで、実際に会ったのは数回なんですけどね。同時に、今の彼氏のことは、この人ほどは好きじゃないなと、自分の気持ちに気づいてしまった」

 嫌いになって別れた相手ではないし、焼けぼっくいには火はつきやすい。とはいえ、トキメキだけに流されるような美咲さんではないはずだ。

「はい。いちばんは、危機への対応です。今って非常時ですよね。そういうときに人間の本質が出るというじゃないですか。元彼と今の彼との対応が実は対極で……、それで考えてしまったというのが大きいんです」

 つまりこういうことだった。元彼の俊太さんは早い段階で新型コロナウイルスの危険性を認識し、3月に入るとすぐに在宅ワークに切りかえ、複数人が集う会合や会食はすべてキャンセル、海外含めてさまざまな情報を入手、それらを積極的に発信してもいるという。アベノマスクなど、政府の対応への批判も強く口にする。そういう人だから、美咲さんにも心配の電話をかけてきたわけだ。この機に料理男子になりつつあるという変貌ぶりにも美咲さんは驚かされたし、美咲さんが手作りマスクの作り方を教えると、不器用ながらすぐに実践したという点も好ましかった。

 一方、耕太郎さんは、会社は可能な限り在宅ワークを進めてはいるものの、完全在宅とはいかず、緊急事態宣言が出された後も出社を続けていて、電車にも乗っている。さすがに夜の会食はなくなっているが、スーパーやコンビニに出かけ、これまでとあまり変わらない毎日を送っているように見える。在宅ワークをし、できるだけ宅配を利用している美咲さんとは「危機意識がぜんぜん違う」ことに、いら立ちを覚えていた。

「彼がコロナ前とほとんど変わらない生活を送っているから、怖くて、最近は会ってないんです。仕事の性質や立場上、やむを得ない部分はあると思うんですが、それに対して不満や疑問を持っていないことに怒りを覚えるんですよ。在宅できないの?って聞くと、『こういう仕事だから仕方がない』『自分にできる対策はやっている』と言うだけ。情報も遅い。この人は現状を甘んじて受け入れるタイプなのかなって思わざるを得ません。危機の時に大事なのは、現状を変えることだと私は思うんですが」

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