自衛隊式、手洗いの方法
かばんなどの持ち物にも気を配りたい。表面が滑らかなものは、次亜塩素酸ナトリウム水で拭いてからリビングに持ち込むのがベストだ。
次亜塩素酸ナトリウムについて、自衛隊の公式サイトでは、具体的な希釈の方法も紹介されている。その方法は、きれいに洗った500mlのペットボトル容器に「5%次亜塩素酸ナトリウム(市販品のもの。『ハイター』など)」を5ml入れてから水で500mlに薄める、と紹介されている。これにより、0.05%の次亜塩素酸ナトリウム水ができあがる、これは人体には使えず、モノの消毒に使う。
使用の際は、必ず手袋をはめ、換気をすること。水以外のものと混ぜないこと。拭いた後に水拭きをすることが重要だそうだ。
「公共交通機関を利用して通勤しているなら、行き帰りともに綿手袋を着用。勤務先についたときに手袋を外し、帰りは別の手袋を使います。帰宅後に外したら、裏側を表に返してゴミ袋へ。手袋着用前と外した後には手洗いが必須。外出先で首から上を絶対触らないことも大切です」
外出時にマスクをつけることはもはや常識だが、マスクでおおわれていない目にも注意が必要だ。
「涙には強い殺菌力があり、ほとんどのウイルスや細菌は涙で破壊されますが、新型コロナウイルスは涙では死なないとわかっています。つまり目から感染するリスクは高いのです。眉毛や目の横をおおうように作ってある花粉症予防のめがねをしましょう。普通のめがねでは、ウイルスを防御できません」
買い物に行く時間帯にも気をつけたい。前述のように、新型コロナウイルスは紫外線に弱い。
「そのため、いまの時期なら直射日光が強い10~15時に外出するのがおすすめです。家庭内では、湿度の管理に気を配りましょう。気温が20℃以上、湿度が50%以上になると、ウイルスは空気中に漂うことができなくなるという研究もあります。そのため、室内に洗濯物や濡らしたタオルなどを干して湿度を保ちましょう」
自衛隊が長年蓄積してきた知識と経験をフル活用して、自分と家族を感染から守りたい。
※女性セブン2020年5月7・14日号
「新型コロナウイルスから皆さんの安全を守るために」より