最後の記者会見から17年が過ぎ、肉声で語りかける記者会見への期待も高まる(2002年12月、東京・港区。写真/時事通信フォト)

 雅子さまは、世の働く女性、子供を抱える女性にとって、寄り添える存在になるのではないだろうか。そして、天皇ご一家が、新しい時代の家族像の象徴となっていくのだろう。

「天皇と皇后が互いを助け合い、支え合うことがこれからますます求められます。もちろん皇后が天皇に支えられることもあるでしょう。ですが逆に、現在のような危機のもとで、皇后が天皇をリードする場面が訪れるかもしれません」(原さん)

 2018年6月、ご結婚25周年を迎えた際の文書の中で、陛下のこんなおことばがあった。

《雅子は、この25年間、大変なこともある中で、色々な努力を続け、また、私と愛子をしっかりと支えてくれており、ありがたく思うとともに、心から感謝しています。点数を付けるのは難しいですが、今回は、結婚10年の折の「努力賞」と「感謝賞」のダブル受賞に加えて、銀婚式に因んで銀メダルも贈りたいと思います》

 それから2年、陛下は皇后として1年を過ごされた雅子さまに、何色のメダルを贈られるのだろうか。そしてそのメダルを、雅子さまはどんな笑顔で受け取られるのだろう。

※女性セブン2020年5月7・14日号

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