私自身、SNSの発言一つにしても「嫌われたくない」とか「誰かを傷つけてしまうかもしれない」という気持ちで混乱してしまい、何を書いて良いかわからない日がいくつもあります。
私は誰に嫌われたくないのだろう。それよりも伝えなければいけない大切な気持ちがあるのでは?いやでも…と、考えては、また、ぐぬぬとなる。そんな風にもやもやしていた時、〈みんな「守り」に入っているのね。そして孤独への道を進んでいる〉。佐藤さんのお手紙のこの一節にハッとさせられました。
そして、読み終えた頃には、脳内の虚ろ目な自分を説得する力が湧いていたのです。今回、この文はこの本にいただいたパワーで書けた想いになります。17通のお手紙を通してどんどんと深まっていくお二人のやり取りは、どんなドラマよりもドラマチックで素敵でした。
自粛中、家で孤独と闘う私に、お二人のお手紙が私に変化を下さいました。本当にありがとうございます。
※女性セブン2020年5月21・28日号