佐藤愛子さんと小島慶子さんが夫婦関係や人生について手紙をやりとりした単行本『人生論 あなたは酢ダコが好きか嫌いか』が刊行

 私自身、SNSの発言一つにしても「嫌われたくない」とか「誰かを傷つけてしまうかもしれない」という気持ちで混乱してしまい、何を書いて良いかわからない日がいくつもあります。

 私は誰に嫌われたくないのだろう。それよりも伝えなければいけない大切な気持ちがあるのでは?いやでも…と、考えては、また、ぐぬぬとなる。そんな風にもやもやしていた時、〈みんな「守り」に入っているのね。そして孤独への道を進んでいる〉。佐藤さんのお手紙のこの一節にハッとさせられました。

 そして、読み終えた頃には、脳内の虚ろ目な自分を説得する力が湧いていたのです。今回、この文はこの本にいただいたパワーで書けた想いになります。17通のお手紙を通してどんどんと深まっていくお二人のやり取りは、どんなドラマよりもドラマチックで素敵でした。

 自粛中、家で孤独と闘う私に、お二人のお手紙が私に変化を下さいました。本当にありがとうございます。

※女性セブン2020年5月21・28日号

佐藤愛子さんとの共著の単行本のタイトルは『人生論 あなたは酢ダコが好きか嫌いか』

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