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2020.06.02 07:00  NEWSポストセブン

コロナ第2波襲来の現実味 過去には第1波超える感染症禍も

◆新型インフルエンザは国によって感染の波に違い

 それでは、2009年にパンデミックとなった【新型インフルエンザ】ではどうだったか。じつは、このときは国によって感染の波に違いがみられた。

 感染が始まったメキシコでは、2009年の春、夏、秋の3回の波が到来した。波の回を重ねるごとに、被害の規模は大きくなっていった。

 もう1つの感染開始の国であるアメリカでは、2つの感染の波がやって来た。6月に感染がピークを迎えた後、徐々に減少した。しかし、9月に入るころ、再び増勢に転じた。10月後半の第2波のピーク時には、第1波のピークを2倍以上も上回る新規感染者を出した。

 ヨーロッパ諸国でも、アメリカと同様、春から夏にかけての穏やかな第1波の後、秋にそれを上回る被害をもたらす第2波が襲来するというパターンがみられた。

 アジアではどうだったか。インドでは、2009年9月、12月、2010年8月と3回の波があった。感染者数は2009年、死亡者数は2010年が多かった。特に、3回目の波は、WHO(世界保健機関)が、パンデミック宣言を解除した後に起こったもので、インドではまだ感染拡大が進んでいた。その後、2015年にも感染拡大が起こり、多くの感染者と死亡者が出た。

 中国では、新型インフルエンザの感染の波は、2009年11月をピークとする1回しか起こらなかった。現在の新型コロナへの対策でみられているような、強力な入国管理を徹底したことが、第2波の襲来を防いだと考えられている。

 日本では、どうだったか? 日本も2009年11月をピークとする1回の波だけだった。新型インフルエンザの死亡者数が少なく、世界から「日本の奇跡」と言われた。その背景として、公的医療保険制度の確立、公衆衛生の徹底、入浴や箸を使った食事などの清潔な生活習慣など、さまざまな要因があったと研究者の間で指摘されている。

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