新型コロナ「第2波」襲来の可能性と大きさ

新型コロナ「第2波」襲来の可能性と大きさ

◆新型コロナ感染の「3つのシナリオ」

 現在、新型コロナでは、感染が落ち着いた国で外出禁止などの規制を緩和する動きが進んでいる。日本でも緊急事態宣言が全面解除され、外出自粛要請が取り下げられている。

 一方、世界の疫学や公衆衛生学の専門家の間では、第2波の襲来を確実視する見方が広まっている。そして、第2波の大きさがどれくらいになるかが注目されている。

 4月末に、アメリカのミネソタ大学感染症研究政策センターは、新型コロナの今後の流行に関する報告書を公表した。その中で、インフルエンザのパンデミックデータをもとに、3つのシナリオを示している。その内容をみてみよう。

【シナリオ1】小波の連続
 現在の第1波の後に、少し小さな第2波がやって来る。その後1~2年、こうした波が繰り返しやって来て、やがて小さくなっていくという。

【シナリオ2】第1波を上回る第2波の襲来
 スペイン・インフルエンザやアジア・インフルエンザのように、2020年秋から冬に、より大きな第2波が襲来するという。そして、2021年以降も小さな波がやって来るというものだ。

【シナリオ3】明確な波が起こらない
 2020年夏に第1波が収まった後、明らかな波は起こらずに、感染は徐々に小さくなっていく。各地域で感染の拡大と収束を繰り返しながら、流行が続いていくという。

 報告書によると、これらの3つのシナリオのどれになるかは見通せない。少なくとも1年半から2年間は、ウイルスの動向に備えなくてはならない。パンデミックが弱まってくると、他のコロナウイルスによる季節性の感染症と同期してくるだろう──とのことだ。

関連記事

トピックス

夜の街にも”台湾有事発言”の煽りが...?(時事通信フォト)
《“訪日控え”で夜の街も大ピンチ?》上野の高級チャイナパブに波及する高市発言の影響「ボトルは『山崎』、20万〜30万円の会計はざら」「お金持ち中国人は余裕があって安心」
NEWSポストセブン
東京デフリンピックの水泳競技を観戦された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年11月25日、撮影/JMPA)
《手話で応援も》天皇ご一家の観戦コーデ 雅子さまはワインレッド、愛子さまはペールピンク 定番カラーでも統一感がある理由
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《ドッグフードビジネスを展開していた》大谷翔平のファミリー財団に“協力するはずだった人物”…真美子さんとも仲良く観戦の過去、現在は“動向がわからない”
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
悠仁さま(2025年11月日、写真/JMPA)
《初めての離島でのご公務》悠仁さま、デフリンピック観戦で紀子さまと伊豆大島へ 「大丈夫!勝つ!」とオリエンテーリングの選手を手話で応援 
女性セブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(読者提供)
《足立暴走男の母親が涙の謝罪》「医師から運転を止められていた」母が語った“事件の背景\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\"とは
NEWSポストセブン
大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
高市早苗首相(時事通信フォト)
《日中外交で露呈》安倍元首相にあって高市首相になかったもの…親中派不在で盛り上がる自民党内「支持率はもっと上がる」
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(現場写真/読者提供)
【“分厚い黒ジャケット男” の映像入手】「AED持ってきて!」2人死亡・足立暴走男が犯行直前に見せた“奇妙な”行動
NEWSポストセブン
高市早苗首相の「台湾有事」発言以降、日中関係の悪化が止まらない(時事通信フォト)
「現地の中国人たちは冷めて見ている人がほとんど」日中関係に緊張高まるも…日本人駐在員が明かしたリアルな反応
NEWSポストセブン
10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン