スポーツ

西武・松坂大輔の大誤算、無観客で客寄せパンダにできない!

無観客では存在価値が…?(時事通信フォト)

 3か月遅れでついにプロ野球の2020年シーズンが幕を開ける。ルーキーイヤーから活躍を続け、「平成の怪物」と恐れられた松坂大輔(39)。14年ぶりに古巣・西武に復帰し、再起を図ろうとした矢先、出鼻をくじかれた。

「開幕延期で最も影響を受けた選手の1人ではないか。春季キャンプ、オープン戦と順調に調整していて、開幕3戦目に先発予定でした。自粛期間にトレーニングしていたとはいえ、実戦から2か月以上離れると、若手と違って調整が厳しくなる」(スポーツ紙記者)

 77日ぶりの実戦登板だった6月7日の練習試合ではその不安が的中。

「1回無失点に抑えましたが、直球は最速137km止まりで、打球は全て芯で捉えられていた。試合後、辻発彦監督が二軍行きを明言した。西武で唯一“層が薄い”と言われる先発陣としても落第の判を押されただけでなく、同一カード6連戦が続き、枚数が必要な中継ぎでも戦力として見られていない。“客寄せ”として期待していた球団も無観客試合では“興行”にならないため、使う理由がない。順位が決まるまで一軍登板はないのではないか」(同前)

 西武OBで野球評論家の山崎裕之氏は言う。

「チームへの貢献は、コロナ前の春季キャンプでファンを増やしたことくらいというのが実情です。西武も松坂を戦力としてアテにするようでしたら先行きは暗い。投手が足りなくなって使うというのなら、勝ち負けを度外視し、“5イニング3点失点で抑えてくれれば儲けもの”ぐらいで考えるべきでしょう。“昔の名前で投げています”では厳しい1年になります」

 すでに時は令和。平成の怪物は最後の輝きを取り戻せるか。

※週刊ポスト2020年6月26日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
小室眞子さん“暴露や私生活の切り売りをビジネスにしない”質素な生活に米メディアが注目 親の威光に頼らず自分の道を進む姿が称賛される
女性セブン
藤浪晋太郎(左)に目をつけたのはDeNAの南場智子球団オーナー(時事通信フォト)
《藤浪晋太郎の“復活計画”が進行中》獲得決めたDeNAの南場智子球団オーナーの“勝算” DeNAのトレーニング施設『DOCK』で「科学的に再生させる方針」
週刊ポスト
「漫才&コント 二刀流No.1決定戦」と題したお笑い賞レース『ダブルインパクト』(番組公式HPより)
夏のお笑い賞レースがついに開催!漫才・コントの二刀流『ダブルインパクト』への期待と不安、“漫才とコントの境界線問題”は?
NEWSポストセブン
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《「ダサい」と言われた過去も》大谷翔平がレッドカーペットでイジられた“ファッションセンスの向上”「真美子さんが君をアップグレードしてくれたんだね」
NEWSポストセブン
パリの歴史ある森で衝撃的な光景に遭遇した__
《パリ「ブローニュの森」の非合法売買春の実態》「この森には危険がたくさんある」南米出身のエレナ(仮名)が明かす安すぎる値段「オーラルは20ユーロ(約3400円)」
NEWSポストセブン
韓国・李在明大統領の黒い交際疑惑(時事通信フォト)
「市長の執務室で机に土足の足を乗せてふんぞり返る男性と…」韓国・李在明大統領“マフィアと交際”疑惑のツーショットが拡散 蜜月を示す複数の情報も
週刊ポスト
中核派の“ジャンヌ・ダルク”とも言われるニノミヤさん(仮称)の壮絶な半生を取材した
高校時代にレイプ被害で自主退学に追い込まれ…過去の交際男性から「顔は好きじゃない」中核派“謎の美女”が明かす人生の転換点
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《死刑執行》座間9人殺害の白石死刑囚が語っていた「殺害せずに解放した女性」のこと 判断基準にしていたのは「金を得るための恐怖のフローチャート」
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
《小室圭さんの赤ちゃん片手抱っこが話題》眞子さんとの第1子は“生後3か月未満”か 生育環境で身についたイクメンの極意「できるほうがやればいい」
NEWSポストセブン
中核派の“ジャンヌ・ダルク”とも言われるニノミヤさん(仮称)の壮絶な半生を取材した
【独占インタビュー】お嬢様学校出身、同性愛、整形400万円…過激デモに出没する中核派“謎の美女”ニノミヤさん(21)が明かす半生「若い女性を虐げる社会を変えるには政治しかない」
NEWSポストセブン
山本アナ
「一石を投じたな…」参政党の“日本人ファースト”に対するTBS・山本恵里伽アナの発言はなぜ炎上したのか【フィフィ氏が指摘】
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン