「通常、土地の境界線を明確に示す境界標がある場合、他人の敷地に建物がはみ出すケースはほぼあり得ません。境界標がある場合、建築業者はそこが敷地境界線だとわかったうえで工事するはずなんです。なぜ境界を越えて擁壁を建てたのかよくわかりません。このような場合は当事者同士で話し合い、円満に解決すべきです。お隣同士で遺恨が残ったら今後の生活にも支障が出ますし、双方が誠意を尽くして対応した方がいい」
設楽邸のトラブルは、穏便な話し合いにはならなかった。
「ご近所にもかかわらず、当事者の設楽さんが一切話し合いに出てこなかったことに、ビルのオーナー側が相当に不信感を抱いて、こじれてしまったようです。トラブルについて本人が知らないというのはあり得ないわけで、土地をはみ出しているのは明らかに設楽さんサイドなので、一言でも謝罪の言葉があったら、また違ったのでしょう」(前出・建設業界関係者)
解決への具体的な道のりはまだ見えていないという。
「オーナー側は訴訟まで検討していたそうですが、弁護士の話し合いで、6月中旬、擁壁を崩すことまでは合意したようです。でも、それがいつになるか決まっておらず、費用についてもどちらが払うかは明確ではないそうです」(前出・ビルの関係者)
擁壁を崩すことによって、設楽邸が傾く可能性があるという。
「弁護士の話を聞いて、設楽さんは顔面蒼白だったのではないでしょうか。それこそ壁から何まで工事することになりますので…。設楽さんだって、自らはみ出して家を建てるように指示したわけではないでしょうから“そもそも工事を請け負った建築業者の責任だろう”という言い分もあるのでしょう」(前出・ビルの関係者)
設楽の所属事務所にトラブルについて質問すると、「弁護士に任せているのでお話しできませんが、誠意を持って対応しております」という回答だった。
大豪邸が傾かなければいいけれど…。
※女性セブン2020年7月16日号