数々の女性にアドバイスをしてきた岡野さん自身も、離婚経験者だ。
「私の場合は、離婚した直後より、結婚していた頃の方が経済面は安定していました。元夫は最後まで不倫を認めず、慰謝料はなく、結婚後の財産も隠されました。でも、あんな男は私のためにも子供のためにもいない方がいいと思っての決断です。離婚して正解でした」
離婚は人生の節目になる。別れるときはもちろん、新たなパートナーが現れたときも、慎重に判断しないと、せっかくの幸せを逃すこともある。
小倉優子(36才)は第2子を妊娠中に、美容師の元夫(49才)が、自分と同じ所属事務所の後輩タレントと不倫。翌年に離婚し、その翌年に一般男性と結婚したが、第3子の妊娠中に新夫との別居が明らかになった。
一方で、こんな女性もいる。
「夫の不倫相手と対決して別れさせましたが、夫は数年後にまた別の女性と不倫。でも、2度目の不倫だからか、“夫は仕事はちゃんとしているし、休日は子供の相手もしている。それだけで充分幸せなのではないか”と思い至り、問い詰めずにいました。すると、夫は自然と相手と別れてくれたのです。後になって“子供が成人したら離婚するつもりだった”と打ち明けたら、驚いていました」
もし、すぐに2度目の相手のところにも乗り込んでいたら、この女性にいまの幸せはなかったのだろう。
離婚も再構築も復讐も、選んでしまえば、意外と簡単にできるもの。大切なのは、「その後、どうやって幸せになるか」。渦中の妻たちの“英断”に期待したい。
※女性セブン2020年7月16日号