妻の田中と近所で野菜を購入したジュリー

◆プライベートを口にしない沢田の衝撃告白

 志村さんの代役を務めるにあたり、沢田は3つの条件を出していたという。1つめは、体形や髪形などは普段の沢田のままであること。

「髪を染めたりダイエットをしたりはしないということでした。志村さんの風貌に似せることは、志村さんが作り上げた役を借りることになってしまい、失礼だという考えを持っていたようです。製作側は沢田さんなりの志村さんに対する畏敬の念なのだとその思いを尊重しました。衣装は沢田さんに合うように再考したんですよ」(前出・映画会社関係者)

 2つめは、撮影以外の露出は控えたい、ということ。

「通常、映画の公開直前には、出演者がテレビにゲスト出演したり、雑誌のインタビューに答えたり、舞台挨拶に立ったりと、宣伝活動に励みますが、沢田さんはそれらには参加しないようです。演じることだけに集中したい、代役で、志村さん以上に目立つことはしたくないという、彼の哲学でしょう」(映画製作スタッフ)

 3つめの条件は、感染対策を徹底すること。それは、沢田にとって「命がけ」ともいえるものだった。

「いま、現場では、専門家のアドバイスをもとに最低でも1時間に1回は換気をするなど、かなり厳しい感染防止対策がとられています。大所帯のロケ中も、スタッフは沢田さんのそばにいて常に気遣いを欠かすことはありません」(前出・映画製作スタッフ)

 それは沢田が知識なくコロナを怖がっているからではない。実は現在、持病を患っているからだという。

「沢田さん、スタッフに闘病を明かしたのです。沢田さんはプライベートについてはもちろん、自らの体がつらいことや病気について話す人ではない。それだけに現場の衝撃は大きかった。しかも糖尿病だという。命の危険もある中、この代役を受けてくれた心意気に言葉が出ませんでした」(前出・映画製作スタッフ)

 新型コロナには、感染すると症状が重篤化しやすい人がいるとされている。それは心疾患や呼吸器疾患、糖尿病といった基礎疾患を抱えている人だ。糖尿病の場合、血糖値をうまくコントロールできないと、重症化や死亡のリスクが2~2.5倍にまで高まることが報告されている。

「沢田さんが病名を明かしたのは、現場でリスクを共有しなければ周囲に迷惑をかけかねないと感じたからでしょう。もしも新型コロナにかかり、重症化となれば今度は映画の存続も危ない。沢田さんとしては、自分自身のことよりも、それがいちばん心配だったのでしょう。スタッフもその可能性があるとわかっていれば、念には念を入れて、対策を徹底できます」(前出・映画製作スタッフ)

関連記事

トピックス

イベント出演辞退を連発している米倉涼子。
《長引く捜査》「ネットドラマでさえ扱いに困る」“マトリガサ入れ報道”米倉涼子はこの先どうなる? 元東京地検公安部長が指摘する「宙ぶらりんがずっと続く可能性」
マンションの周囲や敷地内にスマホを見ながら立っている女性が増えた(写真提供/イメージマート)
《高級タワマンがパパ活の現場に》元住民が嘆きの告発 周辺や敷地内に露出多めの女性が増え、スマホを片手に…居住者用ラウンジでデート、共用スペースでどんちゃん騒ぎも
NEWSポストセブン
アドヴァ・ラヴィ容疑者(Instagramより)
「性的被害を告発するとの脅しも…」アメリカ美女モデル(27)がマッチングアプリで高齢男性に“ロマンス”装い窃盗、高級住宅街で10件超の被害【LA保安局が異例の投稿】
NEWSポストセブン
デビュー25周年を迎えた後藤真希
デビュー25周年の後藤真希 「なんだか“作ったもの”に感じてしまった」とモー娘。時代の葛藤明かす きゃんちゅー、AKBとのコラボで感じた“意識の変化”も
NEWSポストセブン
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(時事通信フォト・目撃者提供)
《ラブホ通い詰め問題でも続投》キリッとした目元と蠱惑的な口元…卒アル写真で見えた小川晶市長の“平成の女子高生”時代、同級生が明かす「市長のルーツ」も
NEWSポストセブン
亡くなった辻上里菜さん(写真/里菜さんの母親提供)
《22歳シングルマザー「ゴルフクラブ殴打殺人事件」に新証言》裁判で認められた被告の「女性と別の男の2人の脅されていた」の主張に、当事者である“別の男”が反論 「彼女が殺されたことも知らなかった」と手紙に綴る
NEWSポストセブン
ものづくりの現場がやっぱり好きだと菊川怜は言う
《15年ぶりに映画出演》菊川怜インタビュー 三児の子育てを中心とした生活の中、肉体的にハードでも「これまでのイメージを覆すような役にも挑戦していきたい」と意気込み
週刊ポスト
韓国の人気女性ライバー(24)が50代男性のファンから殺害される事件が起きた(Instagramより)
「車に強引に引きずり込んで…」「遺体には多数のアザと首を絞められた痕」韓国・人気女性ライバー(24)殺害、50代男性“VIPファン”による配信30分後の凶行
NEWSポストセブン
田久保市長の”卒業勘違い発言”を覆した「記録」についての証言が得られた(右:本人SNSより)
【新証言】学歴詐称疑惑の田久保市長、大学取得単位は「卒業要件の半分以下」だった 百条委関係者も「“勘違い”できるような数字ではない」と複数証言
NEWSポストセブン
本拠地で大活躍を見せた大谷翔平と、妻の真美子さん
《真美子さんと娘が待つスイートルームに直行》大谷翔平が試合後に見せた満面の笑み、アップ中も「スタンドに笑顔で手を振って…」本拠地で見られる“家族の絆”
NEWSポストセブン
バラエティ番組「ぽかぽか」に出演した益若つばさ(写真は2013年)
「こんな顔だった?」益若つばさ(40)が“人生最大のイメチェン”でネット騒然…元夫・梅しゃんが明かしていた息子との絶妙な距離感
NEWSポストセブン
ヴィクトリア皇太子と夫のダニエル王子を招かれた天皇皇后両陛下(2025年10月14日、時事通信フォト)
「同じシルバーのお召し物が素敵」皇后雅子さま、夕食会ファッションは“クール”で洗練されたセットアップコーデ
NEWSポストセブン