ライフ

コロナで面会禁止の介護現場 老親との関係を見直すいい機会

人間関係を見直す良い機会に

 新型コロナに大きな影響を受けたのが、介護の現場だ。緊急事態宣言下では、病院や介護施設での面会は原則禁止され、宣言解除後も「緊急の場合を除き、一時中止」とされている場合が多い。

 中国地方に住む64歳の主婦のAさんも、認知症で特別養護老人ホームに入居する母(88)に2か月近く会えない日々が続いた。

「新型コロナが騒動になる前は、少なくとも週に1度、多いときは3日に1度はホームに顔を出していたんです。“ホームのご飯は口に合わない”“家の近所で売ってるあのお菓子が食べたい”などと言うから、毎回差し入れを持っていっていました。

 そんな母なのに2か月も会えなくて大丈夫なのか、と不安が募りました。会わないうちに認知症が進んで、次に会ったときには会話もできなくなっているんじゃないか。そう思うと心配で仕方がなかった」

 しかし2か月ぶりに面会した母は、すこぶる元気だったという。

「認知症も進んでおらず、肌つやも良くて安心しました。私が頻繁に見舞いに行っているときには食べなかったホームの食事も、ほとんど平らげていたそうです。

 それで“もしかしたらこれまで過干渉だったのではないか”と反省したんです。会えない間、いつしか私も母のことを忘れてリラックスできていた。母を心配して前のめりになるばかりでなく、時には距離を置くことも必要だと気付かされたんです」(Aさん)

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン