「整備・改修などでエンジン数が逼迫している上、ブルーインパルスのパイロットが“飛ばずに技量を維持”できるか、という問題もあります。何も目印がない空に五輪を描くのは至難の業。高度な技量を持ち合わせているとはいえ、間際になって『6機に戻す』と言われても、パイロットには大きな負担となるはずです」(竹内氏)
もっとも、五輪が中止されればブルーインパルスの出番もない。今年3月、松島基地で五輪飛行が披露されると、五色の輪は強風に流されたちまち雲散霧消した。これも暗示だったのだろうか。
※週刊ポスト2020年7月31日・8月7日号