天白区には「島田が丘」「梅が丘」「平針台」「表台」などの地名があり、「蛇崩」は公園名などに一部残すのみとなっている。楠原氏は言う。
「地名には、地震や津波、水害、台風などの自然災害を示す言葉が使われていることがよくあります。『あぶない地名』や災害の歴史は忘れ去られてきていますが、そうした単語、文字が使われている場所は、災害時に要注意の場所だと考えることができます。自分の住んでいる地域、住もうとしている地域がどんな場所なのかを知っておくことは無駄ではないはずです」
地名の由来を確かめることが、防災の手掛かりになる。
※週刊ポスト2020年7月31日・8月7日号