国際情報

【アメリカ発】「金持ち排除」では貧富の格差は解決しない

アメリカの庶民の生活は厳しさを増している(時事通信フォト)

 日本でも格差社会が問題にされて久しいが、アメリカや世界の格差はそれとは比べものにならない。世界の富の82%が上位1%の人に集中するといわれる時代である。工場労働者をしながら数多くの著書を発表し、牧師として活動したこともあるというユニークな経歴を持つコラムニストMike VanOuse氏が、貧富の国・アメリカについて、一般的な「格差反対」とは少し違う見方を示した。

 * * *
 私は、経済的に貧しい地域に住むブルーカラー労働者だ。隣人の多くは生活のために政府の補助金に頼っている。先日、私は地元の1ドルショップで列に並んでいて、レジ係と他の客の会話を立ち聞きせずにはいられなかった。

「なぜこの問題を解決しないのかわからない。具体的なやり方をお教えしましょう。(富を独占している)1%の人たちを排除すればいいんですよ」

 聞いていた人たちは満場一致で賛同していたが、私は一言もしゃべらなかった。誰が彼らを「排除」するのだろう。それができるとすれば「彼ら」しかいないだろう。彼らは自分からギロチン台に上がって指をパチンと鳴らし、「問題は解決した」と言うのだろうか。そりゃ、すごい。

 ワシントンの腐敗に嫌気がさした一部の良識ある実業家が、職を辞して公職に出馬することにしたとしよう。彼らは当選する。しかしそこに行くと、自分たちも同じゲームをプレイしなければ、すべての努力が無駄になることに気づく。そのために必要なのは「ワシントンの道徳の弧」と呼ばれているものだ。1.理想主義、2.実用主義、3.野望、4.腐敗。彼がそれを受け入れれば協力を得る。彼らはコツを覚えて上達するだろう。そもそも、いったいどれだけの億万長者が、その収入を捨てて公僕になろうとするのか。変でしょ?

 もし1%の人々を排除したとしても、誰かがまた資産上位1%を占めることになる。それは当たり前のことだ。誰かが食物連鎖のトップにいなければ、そもそも「%」なんて意味のない言葉になる。

関連記事

トピックス

運転席に座る中居(2025年12月下旬)
《三歩下がって寄り添う高級ジーンズ美女》中居正広を今もダンサー恋人が支える事情「この人となら不幸になってもいい…」過去に明かしていた結婚観との一致
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《声の大きい人が勝つ国ではなく…》2026年、日本が目指すべき姿は?AIに聞いて“ハッとさせられた言葉”と意外な提言【石原壮一郎氏が解説】
NEWSポストセブン
新大関・安青錦
新大関・安青錦が語る2026年の抱負「いちばん上まで行きたい。期限にこだわりはないけれど目指さなければ意味がない」 
女性セブン
一般参賀にお姿を見せた上皇さまと美智子さま(時事通信フォト)
《新年を寿ぐホワイトドレス》「一般参賀に参加いただく必要があるのか?」美智子さま“お手振りなし異変”報道で波紋…上皇ご夫妻が行事に込める「内に秘められた心の部分」
NEWSポストセブン
元日本テレビアナウンサーの大神いずみ氏(右)と放送作家の山田美保子氏
《2026年の女性アナ事情》各局エース級が続々フリー転身 次世代を担うポスト田村真子、岩田絵里奈は誰か?【大神いずみ氏×山田美保子氏対談】
週刊ポスト
茨城県水戸市のアパートでネイリストの小松本遥さん(31)が殺害された
《水戸市・31歳ネイリスト女性死亡》「『誰かのために働きたい』と…」「足が早くて活発な子」犯人逃走から6日間、地元に広がる悲しみの声
NEWSポストセブン
浅田真央と村上佳菜子の“断絶関係”に変化
《声をかけて寄り添って》浅田真央と村上佳菜子の“断絶関係”に変化 沈黙から一転、見られていた「雪解けの予兆」
NEWSポストセブン
新宿の焼肉店で撮影された動画が物議(左は店舗のInstagramより、右は動画撮影者より提供)
《テーブルの上にふっくらとしたネズミが…》新宿・焼肉店での動画が拡散で物議、運営会社は「直後に殺処分と謝罪」「ねずみは薬剤の影響で弱って落下してきたものと推察」
NEWSポストセブン
新年一般参賀に出席された秋篠宮家次女・佳子さま(2026年1月2日、撮影/黒石あみ)
《新年一般参賀で見せた“ハート”》佳子さま、“お気に入り”のエメラルドグリーンドレスをお召しに 刺繍とハートシェイプドネックがエレガントさをプラス
NEWSポストセブン
元仙台高裁判事の岡口基一氏
「裁判所当局が嫌がった核心は白ブリーフだった」 弾劾裁判で法曹資格を失った岡口基一氏が振り返る「岡口裁判の急所」とは 裁判所と司法記者クラブの問題点も指摘
NEWSポストセブン
新年一般参賀に出席された皇后雅子さま(2026年1月2日、撮影/黒石あみ)
《新年一般参賀の“ブルーリンク”コーデ》皇后雅子さまはスタンドカラーでフォーマルに、愛子さまはマオカラー風で親しみやすさを演出
NEWSポストセブン
松田烈被告
「スマホから『映してください』と指示の声が…」ネットで“性的暴行してくれる人を募集”した松田烈被告(28)、被害女性が語った“外道すぎる犯行”
NEWSポストセブン