そんな考えから、ここ数年で引っ掛かったのが、女性たちによる“平仮名の小文字使い”だ。

「じゃあ今度はみんなで会おうねぇ!」
「今日は楽しかったですぅ。ありがとぉ!」
「えぇ? だいじょうぶぅ?」
「うーん、よくわかんなぁい」

 ……なぜそこで敢えて、小文字を登場させるのだろうか? そしてこの文章を声に出して読むと前述した『ギルティ』の瑠衣そのものである。つまり、昔の言葉を使うと“ぶりっ子!”。これが20代までなら許容範囲にするけれど、これを明らかに30代以上の女性が使うと、ある意味トゥーマッチな印象が残った。

 そこから気になってSNSなどの文章を漁っていくと、約10人の知人女性たちを検出。ちなみに全員(未婚、既婚問わず)れっきとした大人の女性だ。10代〜20代の女性のほうが、文章を言い切りの形で終わらせているケースが多く、男っぽい雰囲気だった記憶がある。

「よろしくです★」──そこに星は必要だろうか

 さらにこんなことも思い出した。男女関係のトラブルメーカーとして有名だった中学時代の同級生Kさん。なるべく当たらず障らずでいたかったのに、中学を卒業しても彼女から連絡が私のところに届いていた。Kさんから「見て欲しい」と送られてきたブログをチラ見すると、すべてのタイトル、それから本文にもチラホラと『★』マークがあることを発見。もちろん、小文字もたくさん使用している。彼女が書いたSNSにも多用されており、PC画面は一部、星空のようだった。『★』を使用することで、個性を持たせたいのだろうと思うけれど、口説いようだが、この可愛らしさが許されるのは若さの特権だ。

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