噴火した際はこれだけ火山灰が飛ぶ

室井:ええ~!? 怖い~! 具体的にどんな被害が生じるんですか?

鎌田:火山灰はガラスからなる細かい粒子で、これがとんでもなく厄介なんです。人が吸い込むと気管や肺が傷つけられ、さまざまな病気を引き起こす。屋根に降り積もれば家屋を押しつぶし、下水道の排水管も詰まらせる。電気、水道、ガスは止まり、電子機器やコンピューターなど「文化装置」も全部機能しなくなる。新幹線を含めて交通機関はすべてストップし、もちろん飛行機も飛べません。火山灰が1cm積もっただけで、車の運転も不可能です。

室井:首都機能は完全に麻痺しちゃいますね。経済への影響もコロナどころじゃない…。

鎌田:火砕流や溶岩による被害も甚大になるでしょうね。

室井:噴火っていうと、みなさん、頂上からドカーンっていうイメージがあると思いますけど、今度の噴火ではそうはならないんですよね?

鎌田:おっしゃる通り、それはない。過去は未来を解く鍵といって、過去の履歴を調べると、山頂からは噴火しないとわかります。富士山は2200年前までは山頂噴火していて、それであの流麗な形ができました。でも、それ以降は山腹に穴をあけて噴火している。平安時代の噴火では北麓から溶岩が大量に流れ出て、“富士四湖”が富士五湖になった。青木ヶ原樹海の下はその時の溶岩です。宝永噴火では反対側の南東側に火口ができました。

室井:次はどっち側から噴火するか、研究でわかっているんですか?

鎌田:それはわかりません。だけど、両方に穴をあけるという研究者もいます。

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