国内

医師が語る危険な病院の見分け方と患者がとれる院内対策

ポンプ式のハンドソープにも注意(写真/GettyImages)

 新型コロナウイルス感染症の拡大により、日常生活を見直した人も少なくないだろう。考えてしまうのが、医療機関へ行くタイミングだ。大多数の医療機関が、受付に透明なシートをかけていたり患者が触れるところをこまめに消毒したり注意を払っている。

 しかし落とし穴もある。例えば、玄関で備え付けのスリッパに履き替えなければいけない医療機関にはリスクがあろう。備え付けのスリッパへの履き替えは、前に履いた人から感染する危険性があるからだ。また、診察室などのカーテンは落とし穴だ。デスクや壁は消毒できたとしても、カーテンはそう細かに洗濯できるわけではない。

 とはいえ、重大な病気の場合は医療を頼るほかないし、この先一度も病院にかからずに済むという人はほとんどいないだろう。もしものとき、駆け込む病院をどのように見分けるか。都内の勤務医が話す。

「30分以上同じ場所にとどまると菌やウイルスをもらいやすく、ウイルスは換気をしなければ出ていかない。つまり予約制をとっておらず、病院の玄関のドアを閉めたままにしている病院はよくない。トイレも重要なチェックポイント。手を入れると温風が出るハンドドライヤーをいまだに使っているところは避けてほしい。

 また、ポンプ式のハンドソープは、プッシュする部分にウイルスがつきやすいため、指ではなく手のひらで押すなど、注意しながら使うべきです」

ボールペンもウイルスや菌の温床に(写真/GettyImages)

 また、どんなに清潔な病院でも、行く際は用心するにこしたことはない。すぐにできる簡単な対策を新潟大学名誉教授で医師の岡田正彦さんが提案する。

「病院の備品にはなるべく触らないこと。たとえば、問診票を書く際も病院のペンは使わず“マイボールペン”を持参し、そのとき着ていた服は家に帰ったら玄関ですべて着替え、手を洗うのはもちろん、入浴したら髪の毛も洗うなど、万全の対策をしてください」

 病院との関係を考え直し、軽症ならば寝て治す。それを実行することはコロナ禍のいま、医療崩壊を防ぐ一助ともなるはずだ。

※女性セブン2020年8月20・27日号

関連記事

トピックス

NHK次期エースの林田アナ。離婚していたことがわかった
《NHK林田アナの離婚真相》「1泊2980円のネカフェに寝泊まり」元旦那のあだ名は「社長」理想とはかけ離れた夫婦生活「同僚の言葉に涙」
NEWSポストセブン
米国の大手法律事務所に勤務する小室圭氏
【突然の変節】小室圭さん、これまで拒んでいた記念撮影を「OKだよ」 日本人コミュニティーと距離を縮め始めた理由
女性セブン
公式X(旧Twitter)アカウントを開設した氷川きよし(インスタグラムより)
《再始動》事務所独立の氷川きよしが公式Xアカウントを開設 芸名は継続の裏で手放した「過去」
NEWSポストセブン
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
女性セブン
現役を引退した宇野昌磨、今年1月に現役引退した本田真凜(時事通信フォト)
《電撃引退のフィギュア宇野昌磨》本田真凜との結婚より優先した「2年後の人生設計」設立した個人事務所が定めた意外な方針
NEWSポストセブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン
林田理沙アナ。離婚していたことがわかった(NHK公式HPより)
「ホテルやネカフェを転々」NHK・林田理沙アナ、一般男性と離婚していた「局内でも心配の声あがる」
NEWSポストセブン
中森明菜復活までの軌跡を辿る
【復活までの2392日】中森明菜の初代音楽ディレクターが語る『少女A』誕生秘話「彼女の歌で背筋に電流が走るのを感じた」
週刊ポスト
世紀の婚約発表会見は東京プリンスホテルで行われた
山口百恵さんが結婚時に意見を求めた“思い出の神社”が売りに出されていた、コロナ禍で参拝客激減 アン・ルイスの紹介でキャンディーズも解散前に相談
女性セブン
真美子夫人は「エリー・タハリ」のスーツを着用
大谷翔平、チャリティーイベントでのファッションが物議 オーバーサイズのスーツ着用で評価は散々、“ダサい”イメージ定着の危機
女性セブン
猛追するブチギレ男性店員を止める女性スタッフ
《逆カスハラ》「おい、表出ろ!」マクドナルド柏店のブチギレ男性店員はマネージャー「ヤバいのがいると言われていた」騒動の一部始終
NEWSポストセブン
殺人未遂の現行犯で逮捕された和久井学容疑者(51)。ストーカー規制法違反容疑の前科もあるという
《新宿タワマン刺殺事件》「助けて!」18階まで届いた女性の叫び声「カネ返せ、カネの問題だろ」無慈悲に刺し続けたストーカー男は愛車1500万円以上を売却していた
NEWSポストセブン