気がつけばポロ~。聴いても弾いても癒される
コロナ禍で自宅にいることが多くなったというブーさん。枕元など、いつもすぐ手に届くところにウクレレがある。
「難しい顔して弾く楽器じゃないの。気軽に手に取ってポロ~ンと鳴らすだけで気分がよくなる。“癒しの音”なんていわれるけれど、僕にとっては日常の一部なんだよね」
ちまたではシニア向けのウクレレ教室が人気。ブーさんが配信するYouTubeを見てウクレレを購入したというシニアファンも。小さくて軽く簡単なので、同年代にもぜひすすめたいという。
「僕が教室をやるときは最初に『かえるの合唱』をやるの。Cというコード1つだけで、歌いながら弾けてすぐに“その気”になれる(笑い)」
ハワイアンやジャズだけでなく、シニア世代がよく知る童謡やムード歌謡にもウクレレが合うという。
「ライブでは僕が大好きな松山千春さんの『恋』をよく演奏します。堀内孝雄さんの『冗談じゃねえ』なんかも意外にウクレレにぴったり。ああ、早くコロナが収束してほしいな。すぐにでもライブを再開したい。僕からウクレレと歌を取ったら、何も残らないからね(笑い)」
【profile】
高木ブーさん●1933年東京生まれ。中央大学経済学部卒業後、プロのミュージシャンに。1964年ザ・ドリフターズに参加。国民的人気番組『8時だョ!全員集合』(TBS系)などで活躍後、俳優・タレント業のかたわら、ウクレレ奏者としての活動も再開。NHK教育テレビのウクレレ番組で講師も務める。現在、配信中のYouTube『[WithBOO]雷様のウクレレ レッスン』『[Aloha]高木ブー家を覗いてみよう』も人気。
※女性セブン2020年8月20・27日号