もうひとつの実話は、ロングビーチ市で会社を経営する患者から聞いたものだ。従業員の一人が陽性になったため、自分も検査センターに出向いたところ、簡易検査で陽性と判定された。楽しみにしていたオレゴンへのゴルフ旅行もキャンセルし、様々な不愉快な決断を強いられることになった。そして翌日、妻を同じ検査センターに連れて行き、念のため自分も再検査を受けたところ、2人とも陰性だったのである。
どの検査が正しいのだろう。彼は知りたがった。彼も妻も症状はなかった。だから治療も行われなかったが、前日の検査でなぜ陽性になったかはかわらなかった。
私の患者で検査結果が陽性だった人の多くは何度も再検査を受けているが、なかには自分の望む陰性結果が出るまで受ける人もいる。理由は様々だが、感染を広げるのではないかという強迫観念だったり、職場に復帰するためだったり、単純に検査への不信だったりする。
多くの州で、3回陽性となった患者は、中央データバンクには陽性3件と記載されているそうだ。これが陽性者が増えている理由の一つだろうか。よその州に出かけている時に検査して陽性になり、帰ってきて再検査して再び陽性になれば、どちらの州でも新規感染者としてカウントされるのではないか。もしコロナ感染の基本データに疑いがあるなら、それを根拠にしている公共政策の有効性を信頼することもできなくなる。
(この記事は「American Thinker」の許諾のもと同サイトの記事を翻訳・要約したものです)
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