芸能

上沼恵美子と小池百合子氏は何が違う? その愛され度とは

関西で絶大な人気を誇る上沼

 7月24日、“西の女帝”上沼恵美子(65才)が司会を務める人気トークバラエティー『快傑えみちゃんねる』(関西テレビ)の幕引きは、あまりにあっけなかった。

 同番組は、1995年に放送を開始。平均視聴率は12.6%。2018年には、「関西人1万人が選ぶカンテレ人気番組ベスト20」で堂々の第1位を獲得した。関西で絶大な人気を誇る長寿番組だったにもかかわらず、1056回目のエンドロールでのみ、突然終わりを告げたのだ。
 
 その裏には、同番組に2015年からレギュラーとして出演しているお笑い芸人・キングコング梶原雄太(40才)への“公開パワハラ”があったのではないかといわれている。

 上沼の梶原に対する場が凍りつくほどの口撃があったとされ、10月での“卒業”を打診され、半ば“逆ギレ”する形で、番組は打ち切られることとなったというのだ。「あんたこの番組に途中から来た子やんか。最初からブッキングされた出演者とちゃうやん」などの言葉に番組スタッフは凍り付いた。精神科医の片田珠美さんはこう語る。

「上沼さんは、梶原さんのことを実の息子のようにかわいがっていたそうですが、だからこそ、“これだけ面倒を見てやったのだから、恩を忘れず、私の言うことを聞くべき”と思い込んでいるのでしょう。パワハラ加害者に共通して見られる考え方です」

 そして、年を取るごとに怒りっぽくなったり、イライラしやすくなるのは自然の摂理だ。精神科医の和田秀樹さんが言う。

「年を取るとさまざまなホルモンが減少し、セロトニンという伝達物質の分泌量も低下します。セロトニンは、恐怖や驚きを司るノルアドレナリン、快楽や喜びを司るドーパミンなどの量をコントロールして、精神を安定させる働きがある。女性は、中高年になるとセロトニンの減少でイライラしやすくなるので、怒りっぽくなる可能性があります」

“女らしく”より“人間らしく”

 上沼のようなタイプもいれば、年齢を重ねてもうまく立ち回る「愛されオバさん」も存在する。

 7月5日の都知事選で歴代2番目の366万1371票を獲得し、2位に280万票以上の大差をつけた文句なしの圧勝劇を繰り広げた、小池百合子東京都知事(68才)だ。武蔵大学教授で社会学者の千田有紀さんはこう言う。

「小泉純一郎氏の首相時代は、首相官邸に手作り弁当を頻繁に届けていたといわれ、時の権力者に媚を売って、“理想の女性らしく”渡ってきました。女性にいちばん嫌われそうなタイプだったのに、年齢を重ねたいまでは、女性からの支持も厚い。いまのところ、“愛され女帝”といえるでしょう」

 国会議員に立候補した当時は「選挙もハイヒールとミニスカートで通す」と宣言し、当選後も国会でミニスカを通していた小池都知事。コロナ禍で多忙を極めているはずの現在も、会見のたびに注目されるデザイン性のあるマスクを使い分け、マスクをはずして会見に臨んだ際には、「ひょっとして、関係ないけど、私、口紅忘れてる?」と報道陣に問いかけて、笑いを誘った。

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