そして最近、松本さんの女性からの評価が明らかに変わってきたのをじわじわと感じる。雑誌『anan』や美容雑誌への露出などがその例だ。昨日までそばにいて欲しくなかった存在が、いつの間にか「この人を目指そう」という憧れに変わっている。だって松本まりかや田中みな実を目指せば、自分もパートナーを魅了することができるのだから。
令和の現在、女性が同性に対して発する「嫌い」の意味は変わりつつあるかもしれない。またこの価値観も変容を見せるのだろうけど、男性(の一部)はおそらく今昔、全く変わらない。松本さんのような女性が大好きなまま、一貫していると思う。いいなあ、分かりやすくて。
さて、松本さん。これからどんな顔を見せてくれるのか楽しみだ。時にはインスタライブで数十分間、何も話さないという女優らしいエキセントリックな面を覗かせつつ、話題を提供し続けてほしい。
【プロフィール】こばやし・ひさの/静岡県浜松市出身のエッセイスト、ライター、編集者、クリエイティブディレクター。これまでに企画、編集、執筆を手がけた単行本は100冊以上。女性の意識改革をライトに提案したエッセイ『結婚してもしなくてもうるわしきかな人生』(KKベストセラーズ刊)が好評発売中。