「伊沢さんが注目するクイ研の後輩たちに声をかけ、“囲い込み”をしています。2019年4月には株式会社化し、YouTubeの動画作成やウェブメディアの運営も行なっている。クイズノックのメンバーがテレビで顔を売れば売るほど、YouTubeチャンネルの認知度が上がり、ビジネスの拡大につながる。最近では伊沢・鶴崎・林というクイズノックの3人が中心となって『東大王』とインスタントラーメンブランドのコラボレーション企画も実現した。
手広い事業で稼いでいる伊沢さんに、自ら『テレビに出たい』と売り込みに行く東大生もいると聞きます。近年では『テレビやネットで顔を売ってから起業したい』という野心を持つ東大生も増えている。彼らにとって、伊沢さんはカリスマ級のアイコンなのです」
このところ、テレビ局はますますクイ研、クイズノックへの依存度を高めている。
「赤門で声をかけても、東大生は『テレビに恣意的な編集をされるかもしれない』という危機管理意識が他の大学の学生より高いため、なかなか出演者が確保できない。その点、実績ある“東大人脈”で紹介された学生のほうが交渉もスムーズだし、安定感もある。
最近、テレビスタッフの間で聞かれるのは、『東大生は東大生の言うことしか聞かない』という“格言”。その中で、クイ研や伊沢さんはパイプ役として存在感を増している」(前出・民放バラエティ担当)
※週刊ポスト2020年9月11日号