これまで、プーチン大統領を批判する人々は、様々な形で謎の死を遂げた。プーチン独裁のロシアでは、もはやそれは珍しい事件ですらない。そして、その多くのケースで毒物が使われている。毒物の種類は多岐にわたるが、ナワリヌイ事件と似たものもある。
いずれもロシア当局とプーチン氏は関与を否定している。ナワリヌイ氏のケースでは、ロシアの検事総長事務局が、毒殺の疑いについて調査を開始する根拠はなく、彼に対して故意に犯された犯罪行為の兆候もないとの声明を出した。ロシア下院議長のヴャチェスラフ・ヴォロージン氏は、CIAなど外国工作員が関与したかどうか調べるよう委員会に命じた。
プーチン大統領は、これまでそうした事件の犠牲者に同情を示さず、祖国への反逆者である、などと非難してきた。逆に、暗殺に関与したとされる人物を英雄にしている。
ナワリヌイ事件には様々な状況証拠がある。ロシア当局から完全に独立した機関による迅速で透明な調査が必要だ。それが実現しないなら、もはやロシアではお茶を飲むことすらできない。
(この記事は「American Thinker」の許諾のもと同サイトの記事を翻訳・要約したものです)
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