お笑いコンビ「爆笑問題」といえば、どうしても太田光(55才)ばかりが注目されがちだが、相方の田中裕二(55才)も超が付く売れっ子。最近では、みのもんたに代わって『秘密のケンミンSHOW』の司会にもついた。田中の魅力について、放送作家の山田美保子さんが分析する。
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故・立川談志さんも「このチビを切るなよ」と認めた才能
爆笑問題の田中裕二サンが新型コロナウイルスに感染。テレビやラジオに10本ものレギュラー番組をもつ田中サンだけに、各局対応に追われることとなりました。爆笑問題の“顔”と言えば、小説執筆から作詞、映画の監督まで、才能あふれる相方の太田光サンの方で、田中サンはいわゆる“じゃない方”だと思っているかたがいらしたら、全力で否定させていただきます!
それは、デビュー間もない爆笑問題の才能を見抜き、太田サンに対し、「このチビ(=田中サン)は絶対切るなよ」と伝えた故・立川談志サン(享年75)の“お見立て”でもあるのです。
このエピソードを、以前、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)で共演させていただいた際に話したら、太田サンはヒナ壇にいる私の方を振り返り、本当にうれしそうにしておられました。天才的“暴走”をする太田サンを止められるのは田中サンだけであり、田中サンが傍らにいらっしゃるからこそ、太田サンは暴走できる。僭越ながら、私も談志師匠と同じように、おふたりのことをずっと見させていただいていました。
でも、おふたりがお茶の間の人気者になるには時間がかかったものです。1999年、私がチーフ作家で入っていて、爆笑問題のおふたりにMCをしていただいていた『スパスパ人間学!』(TBS系)の頃は、美容や健康情報に特化しているのにF(女性)の視聴率の数字がなかなか取れず苦労したものです。
とはいえ、太田サンも田中サンも、共演女性や私のような女性スタッフにすごくやさしくしてくださいました。特に田中サンはやさしくて、打ち上げのようなとき、坂下千里子チャン(44才)の恋愛相談に真剣にのってあげていたことを思い出します。千里チャンは山口もえチャン(43才)と仲よしでしたから、田中サンともえチャンの結婚は、自然なことだったのかも、と思います。
おふたりとも再婚同士。田中サンの離婚については、お相手が一般のかただということだけではなく、田中サンが彼女を気遣い、沈黙を貫かれたことから、あまり報じられませんでした。芸能人同士だったら、けっこうな話だったと思うのですが、田中サンはグッとこらえた。このことは、同年代のお笑い芸人サンたちの語り草になっていて、田中サンの男らしさややさしさというストレートな評価につながっています。