国内

姉妹放置死 容疑者の夫がやり場のない怒りを胸に発した言葉

竹内麻理亜容疑者が飲み歩いていた飲食店街

「女のほうに聞いてください」──やり場のない怒りを胸に、建設会社経営の父親Aさんはそう言葉を絞り出した。「女」とは、Aさんの妻で亡くなった幼い姉妹の母・竹内麻理亜容疑者(26・保護責任者遺棄致死容疑で逮捕)のことだ。

 香川・高松市の繁華街から車で30分ほど。長閑な田園地帯で暮らす6歳と3歳の姉妹が高級外車の車内に15時間以上も放置され、死亡する事件が起きたのは9月3日のことだった。

「昼すぎに母親から“子供がぐったりしている”と119番通報があった。救急車が現場にかけつけた時、2人は意識を失っていて、搬送先の病院で死亡が確認された。死因は熱中症。その日、高松市では9月の観測史上最高の37.6℃を記録しました」(捜査関係者)

 母親の竹内容疑者は、救急隊員に「具合が悪くなってエンジンをかけたままトイレに2時間ほど行っていた」と話した。だが、捜査が進むにつれて、彼女の嘘が次々と明らかになった。

「防犯カメラ映像などによると、夜9時頃から翌朝6時頃までの間、竹内容疑者は市内繁華街の飲食店を少なくとも3軒をハシゴ。途中で知人男性と落ち合うと、明け方に知人男性宅に入って、昼頃まで一緒に過ごしたようです」(全国紙記者)

 子供を車に閉じ込めての不倫だったようだ。姉妹を放置したのが自宅ではなく、車中だったのは“家から連れ出さなければいけない理由”があったのかもしれない。

「当日、知人男性や飲食店店員には“子供は預けてきた”と噓をついていた。逮捕後に黙秘を続けていたのは、知人男性をかばうためだったのか……」(前出・全国紙記者)

 現場に駆けつけた救急隊員がぐったりとした姉妹に蘇生を試み、救急車で運ばれていくとき、竹内容疑者は遠巻きに見るばかりで、救急車にさえ乗らなかったという。捜査開始当初、竹内容疑者は駐車していたコインパーキングについても警察に嘘の証言をし、黙秘を続けたことで警察は無関係のパーキングを現場検証するという混乱も見られた。

 竹内容疑者は姉妹が通っていた幼稚園ではPTA役員を務めていた。近隣住民は「目立つ女性だった」という。

「この辺は古い集落で年配の住民が多いので、高級外車を乗り回す若い女性は珍しい。早朝に奥さんの車がないことがよくあったけど、いま思うと……。奥さんがお子さんを遊ばせる姿は見たことがありません」

 一方で父親のAさんは「子煩悩」として知られていた。

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン