阿比留氏はどうか。藤本氏が言う。
「右派論客のなかで“安倍擁護”の立場を確立してくれた阿比留さんの存在は、安倍さんにとっては心の安らぎになっている。もし今後産経を退職すれば、安倍さんが面倒を見るのでは。自民党の派閥トップと番記者は昔からそういう関係。退職したら政府系の公益法人やシンクタンクに“天下り”する道も考えられる」
テレビ界の“安倍応援団”田崎氏の行く末も気になるところだが……。
「田崎さんはテレビでキャラを確立したから、安倍さんが辞めてもタレントとしての価値は残る。安倍さんと寿司に行ったことで『田崎スシロー』と呼ばれたように、テレビ的にはいじられキャラでウケればいい。官邸とのパイプが細っても、これからも〝政府の代弁者キャラ〟としての役割を担うのではないか」(藤本氏)
アベと共に去りぬ、とはならないようだ。
※週刊ポスト2020年9月18・25日号