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セダンの不人気は今後も続くのか 意外な魅力を体感した3台

SUVにはない「カムリ」のエコ性能の高さ

 カムリでのドライブはアメリカ。ロサンゼルスからサンフランシスコを経由し、州際高速道路80号線を東に走ってカジノで有名なネヴァダ州、一面真っ白な塩の平原であるボンネヴィル・ソルトフラッツで知られるユタ州を超え、映画「シェーン」の舞台であるワイオミング州へ。総走行距離は5100km。

燃費の良さが売りの「カムリ」(トヨタ自動車)

燃費の良さが売りの「カムリ」(トヨタ自動車)

 アメリカではノンプレミアムDセグメントセダンは大衆車である。乗ったカムリは現地仕様のLEという比較的低いグレードのもので、後席ヘッドレストが固定式であるなど簡素な作りだった。エンジンは日本には入ってきていない2.5リットル直4+8速AT。

 ということで、大した期待はしていなかったのだが、このカムリの高速クルージング耐性の高さには度肝を抜かれた。直進性、ハンドリング、静粛性、乗り心地など各項目はむしろ平凡なのに、延々ドライブしていても極めて疲労が小さいのである。サンフランシスコからワイオミング中部までは1日で1077マイル(1732km)を走ったが、それでも身体に違和感を覚えなかったくらいである。

 アメリカは石油ショック時に厳しい速度制限が敷かれたが、近年はそれが緩和傾向にある。ネヴァダからユタ、ワイオミング、そして帰路のアイダホあたりは多くの道路が制限速度80mph(約129km/h)。流れはそれよりおおむね10mphプラスの90mph(145km/h)といったところだった。そこをガッツリ走って燃費は平均でリッター15km台。日本のスピードであれば非ハイブリッドで20km/リットルくらいは走るだろう。このエコ性能の高さはSUVにはなきものだ。

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