山下:作家がいた場所がそのまま残されているのはとても貴重で、移築ではなく本物の空間だからできる体験です。当時の状態が保存されて、太郎がまだ生きているような気がしますね。

壇蜜:留守中にちょっとお邪魔しました、という感覚で鑑賞できるのは時代を超えてなかなか得られない体験です。“いつでも誰でもどうぞ”と門戸を開放する温かな空間をずっと守っていただけたら。こういう時代だからこそ、やさしいものに触れたいと願います。

◇岡本太郎記念館
【開館時間】10~18時(最終入館17時30分)
【休館日】火曜(祝日の場合は開館)、年末年始(12月28日~1月4日)、保守点検日 ※9月28日は臨時休館
【入館料】一般650円
【住所】東京都港区南青山6-1-19

【プロフィール】
◆やました・ゆうじ/1958年生まれ。明治学院大学教授。美術史家。『日本美術全集』(全20巻、小学館刊)監修を務める、日本美術応援団長。
◆だん・みつ/1980年生まれ。タレント。グラビア、執筆、芝居、バラエティほか幅広く活躍。近著に『結婚してみることにした。壇蜜ダイアリー2』(文藝春秋刊)。

撮影■太田真三 取材・文■渡部美也

※週刊ポスト2020年9月18・25日号

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