山田:杏サンについては、東出サンの主演ドラマの撮影中や、主要キャストとして出演している映画のPR期間中は黙っていらした。本当に“男前”な女優さんだと思いますよね。

アン ミカ:女優さんたちは、妻であると同時に自分がどう見られるかというのもあるし、事務所の方針や考えというのもある。しかも相手も出役です。こらしめてやろう、見返してやろうという気持ちで離婚をするかたもいらっしゃるなか、愛情をもって“大人の対応”をされたことは、女性として考えさせられました。

目に余る男性の失言

山田:こうした不倫劇も含め、著名な男性による失言に多くの女性たちが萎えてしまう出来事もありました。私、アンちゃんが麻生太郎財務大臣(79)のコメントについて発言される場面を何度か拝見しましたけれど。

アン ミカ:私、麻生さん、嫌いじゃないんですよ。でもまず驚かされたのは、当時の安倍晋三首相(65)が国民一人あたり現金10万円を一律給付することを発表する前、麻生さんが「手を挙げるかたに配る」とおっしゃったこと。有事のときだけは国民に寄り添った発言をしていただきたかったので。それから、日本で新型コロナウイルス感染症による死者が欧米主要国に比べて少ないのは「民度のレベルが違う」とおっしゃったことも。

山田:私は麻生さんがテレビ朝日の記者さんに対して、「画像の映りが悪いテレビ朝日」とか「自分のテレビしか見ない? 情報収集能力はわかったからいいよ」などとおっしゃったことにあ然としました。まぁ、ああやってご自身に注目を集めることで安倍さんの健康不安説を吹き飛ばす狙いがあったようなんですが(苦笑)。

 男性より女性の方が“言葉”には敏感に反応してしまうし、それをずっと記憶してしまう。コロナ禍で夫婦ゲンカが多くなってしまう原因には、夫の過去の失言がかなり関係してしまっているようですしね(笑い)。

“過去”と言えば、過去にいろいろあった小出恵介サン(36)やチュートリアルの徳井義実サン(45)らが復帰しています。歓迎する声と共に「芸能界は甘い」というご意見も少なくありません。

アン ミカ:本当に「甘い」でしょうか? 芸能人が何か不祥事を起こしてしまったときの注目度の大きさは、一般のかたのそれとは比べものになりません。身内ともいうべきタレントさんからも厳しいことを言われ、一般のかたからも言われ、“制裁”は充分受けていますよね。私は復帰できる世の中でないといけないと思うんです。充分反省して、二度と同じ過ちはしないと言っている人をさらに追い詰めるのは、いかがなものかと。

 私自身、35才という、いちばん結婚したいときにコツコツ貯めてきた結婚資金をスパイだった元カレに持ち逃げされて、経済的にも精神的にも、どん底に落とされた経験があります。そうなると、人間、何も怖くなくなるんです。

山田:芸能界ではもう誰も知らない人がいないアンちゃんの“スパイ話”。本当にひどい経験だし、もしかしたら命の危険もあったかもしれない恐ろしい話なのに、すっかり笑い話になっているのが素晴らしい! 本当にポジティブですよね。アンちゃんのモノマネでも有名な丸山礼サン(23)に対しても「うれしい」「感激」と喜んでいた姿にもスゴイと思いました。

アン ミカ:丸山礼チャン、本当にポジティブな笑顔が似てるんです(笑い)。ものまねをしていただけるなんてありがたいです!

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