洗えるベッドの仕組み
清潔、衛生面への取り組みにより、このコロナ禍でもエアウィーヴの業績は好調だという。
一般家庭だけでなく、ホテルなどの宿泊施設でも寝具の抗ウイルス対策は進んでいる。世界的なホテルチェーンのマリオットは、客室内すべての表面を病院用の消毒剤を使って清掃しているという。
ヒルトンもライゾールなどの大手洗浄・消毒製品メーカーなどの協力のもと立ち上げた、衛生基準「ヒルトン・クリーンステイ」を導入。寝具を含め、宿泊客が頻繁に触れる箇所を徹底的に洗浄・消毒する。
衛生管理の徹底はホテル業界の最重要課題だが、国内ではエアウィーヴの導入で、その課題を解決する動きもある。
東京のど真ん中に位置し、半世紀にわたり多くの財界人から愛されてきた長期滞在型アパートメントホテル「北野アームス」は、昨年ラグジュアリーホテルに生まれ変わり、「ザ・キタノホテル 東京」として開業した。その際、全室でエアウィーヴのマットレスなどを導入している。
広報担当の小池まりさんが語る。
「汗や唾液などがマットレスの中に侵入すると、ノミやダニ、カビなどの温床になってしまいます。そういう意味でも、丸洗いして消毒ができるというのは大きなメリットですね。万一、当館で新型コロナの感染者が出ても、すぐにマットレスの消毒対応ができると思います」
また、石川県・能登の和倉温泉にあり、皇室御用達としても知られる老舗旅館「加賀屋」でも、全室エアウィーヴ製品を導入しているそうだ。
「導入前は綿の敷布団を使用していたので、清潔を保つことにとても苦労していましたが、エアウィーヴの敷布団やマットレスは水洗いができるのでコロナ禍においても心強いと思います」(加賀屋若女将の小田絵里香さん)