「庶民が何に飛びつくかという感覚が鋭い」評も(共同通信社)
天敵も脱帽するばかりだ。私設秘書を5年半務めた遊佐大輔さんも振り返る。
「有志の皆さんがつくってくれた『すがクラブ』という草野球チームでは、食事会などに呼ばれると、若いメンバーたちの悩みをじっくり聞いていました。とにかく人と人との関係を大事にし、それぞれの性格に応じた接し方をする。事情があって辞めた秘書も、ずっと菅さんを慕い続けています」
人柄だけでなく、政策も“いかに人に好かれるか”を考え抜いたものだ。総裁選では、石破茂議員や岸田文雄議員が「グローバリズム」「格差拡大」といった国家の大きな枠組みの話をしていたのに対し、菅首相が打ち出したのは「携帯電話料金の引き下げ」など、国民にわかりやすいものばかりだった。
「庶民が何に飛びつくかという感覚が鋭い。目の前にあるわかりやすい課題を挙げれば、国民の気を引けるとわかっているのです。ハッキリ言って、目ざとい。この感覚は小池百合子都知事に似ていると思います。あの2人が嫌い合っているのは、似た者同士だからなのかもしれません」(望月さん)
真面目で実直、人たらしで、己が信じた正義を貫くのがすがちゃん流のようだが、正義の対極にあるのは悪ではなく、“もうひとつの正義”の場合もある。菅首相が正しいと信じていても、国民には正しくないこともある。はたして、菅首相はそのことに気づいているだろうか。
※女性セブン2020年10月15日号
