3作目となる『英雄編』の製作も決まっているが…
その頃の彼女は、家族をひとつにしようと必死だったという。複雑な家庭環境を受け入れ、向き合おうとしていたのかもしれない。離婚の前年には個人事務所の取締役に、父親が名を連ねた。さらに離婚の翌年、竹内さんは都内にマンションを購入した。
「そのマンションには、お姉さん夫婦が住むようになりました。もともとここは結子ちゃんがキャッシュで購入したもの。離婚直後は一時的に彼女と長男も一緒に住んでいたこともありましたが、最初から姉夫婦にプレゼントするつもりだったようにも思えます。結子ちゃんは同じマンションの別の部屋を賃貸契約して住んでいましたから……。
それに、シングルマザーになった竹内さんは母としても完璧であろうとしていました。どれだけ忙しくても長男の食事は手づくりして、レシピの載ったスマホと台本を交互に見ては料理とせりふ覚えを進め、長男の学校のPTAにも積極的に参加していた。仕事場では平然を装っていました」(芸能関係者)
2019年2月には事務所の後輩である中林大樹(35才)と再婚した。トップ女優と若手俳優のゴールインは「格差婚」と揶揄されたが、竹内さんにとっては大切な相手だった。
「中林くんは性格がよく、とにかくポジティブ。一方の竹内さんは強い女性のように見えてすごく繊細で、自分にあまり自信がない人です。最初の結婚で夫に浮気され、主演ドラマではなかなかヒットに恵まれず落ち込みがちだった彼女は、“結子の演技には、人の心に残る魅力がある”と言う中林くんの励ましで、なんとか心のバランスを保っていたようです」(別の芸能関係者)
再婚後、竹内さんは都内の高級住宅地にある広大な賃貸マンションに引っ越した。200万円近い家賃の大半を彼女が負担していたとみられる。「今度こそ幸せな家庭を築く。そのためにはもっと頑張らないと」と気持ちを奮い立たせた。
一方で家族間の軋轢が生まれていた。竹内さんが最も慕い、頼りにしていた実母方の祖母と、父親の関係が悪化したのだ。
「おばあちゃんの資産をめぐって、結子ちゃんの父親と実母方の親戚にトラブルが生じたんです。問題がこじれて父親と親族はほぼ絶縁状態になり、結子ちゃんもおばあちゃんに会いにくくなっていました。昨年末におばあちゃんが体調を崩した際、身重だった結子ちゃんが見舞いに訪れたのが、2人の最後の対面です。大好きなおばあちゃんと疎遠になったことも、彼女の心に暗い影を投げかけたはずです」(別の竹内家の知人)