東京・神田神保町に長年店を構える古書店「荒魂書店」は、古くからアイドルや女優などの“お宝グッズ”を扱う。写真集や雑誌、広告ポスター、テレホンカードなど、グッズの種類は多岐にわたり、販売される値段にも幅がある。
そんなアイドルやタレントのグッズのなかで、特に人気が高いのが全身写真を使った立て看板だ。最も高価な商品は桜田淳子の物で23万円。売れてしまったそうだが、森高千里のミニスカウェイトレス姿が眩しい『ザ・ストレス』の物も人気が高く、在庫があった頃には30万円の値がつけられたこともある。
公衆電話が激減した今も根強い人気を誇るのが「テレホンカード」だ。鈴木京香の無名時代の水着姿のテレカなど、露出度の高い物ほど価値があるようだ。
店内では山口百恵のフジカラー販促物から河合その子が写ったJRの無料パンフレットなど様々なグッズが所狭しと置かれている。
「我々でさえ把握していないお宝も数多く存在しているので、お客様がどんな品物をお持ちくださるのかも楽しみですね」(荒魂書店の鎌田俊一店長)
■撮影/下城英悟
※週刊ポスト2020年10月16・23日号