半田:この曲はコードが3つしかないので、ギター初心者の入門曲にも最適なんですよ。
田中:少ないコードで、こんなにきれいな曲ができるというのはいいですねえ。そして、私の第1位が松本伊代さんの『TVの国からキラキラ』。
半田:これは意外な選曲!
田中:これ、糸井重里さんが作詞した曲なんですが、カタカナの歌詞がキャッチーだし、せりふも振り付けもすごくかわいい。まさにキラキラした究極のアイドル歌謡の頂点じゃないかなと思って。
半田:なるほど~。改めて聴いてみようかな。
さにー:私の3位は『あんたのバラード』。世良公則&ツイストです。
田中:やった~! 実は私『ザ・ベストテン』に1回だけ投票はがきを出したんですが、それがこの曲です!
さにー:そんな思い出があるんですか!?(笑い) ゆっくりしたテンポの曲なのに、歌詞がすごく短いんです。この短さでこんな曲が書けることが驚きで……。
半田:たしかに最近の曲には「え、ラップ?」ってくらい長い歌詞がついてるから、新鮮かもしれないですね(笑い)。
さにー:はい。1位と2位はすごく迷った末、とりあえず『時代おくれ』を2位にしました。これは阿久悠さんの作詞が素晴らしくて、自分のテーマ曲にしたいくらいです。
この曲ができた1986年は景気のいい時代だったのに、あえて逆をいくかっこよさ。そして、タイガーマスクなど正体を隠す系のアニメのように、裏では努力しているのに表では何も言わないところが重要です。いまは「何で言わない、言わなきゃわかんない」みたいな感じがあって粋じゃない。
半田:いわゆる、やせがまんの美学ですよね。
さにー:まさにそうです! そして、1位は西城秀樹さんの『YOUNG MAN』です。亡くなった翌日に歌謡バーに行ったら、当然この曲も大音量で流れていて、もう涙が止まらなくなってしまった思い出があります。
田中:私もヒデキ大好き!(と、立ち上がり、デザインを見せて)だから、今日も、ヒデキTシャツを着てみました!
一同:お~~!