西城秀樹のYMCAに対し

『Y・M・C・A』を体で体現した振り付けで人気を博した西城秀樹『YOUNG MAN』。自身最大のヒット曲となった

田中:私は追悼フィルムコンサートに行ったんですが、みんな画面に向かって手を振っていて、秀樹さんの引力を改めて感じました。亡くなってからあまりの喪失感の大きさに「なんなんだ、この寂しさは!?」と自分自身、驚いたくらいです。

さにー:この曲っていまいちばん世の中にないタイプの曲ですよね。しかも、これが嫌みなく明るく歌えるのって、秀樹さん以外に誰も思い浮かばない。

半田:あのジャンプスーツをかっこよく着こなし、元ネタのヴィレッジ・ピープルの曲を健康な青春歌謡に変えたのが最もすごい点でしょう。

さにー:いまSNSでは、秀樹さんの没後に、また秀樹さんの曲を聴き始める“ブーメラン組”が増えているそうです。ヒデキ人気は永遠ですね。

──お話をお聞きして、甲乙つけがたいのがわかりましたが、最強の一曲を……まずお互いのセレクトで心に残ったのはどの曲ですか?

半田:ぼくは、田中さんのリストでは『色つきの女~』が断然好きですね。さにーさんリストでは断然『時代おくれ』!

田中:私は半田さんの『みずいろの手紙』とさにーさんの『初恋』が心に残りました。

さにー:私は半田さんの『バス・ストップ』と田中さんの『お嫁サンバ』かな。

半田:おふたりの意見は参考になりますが、やっぱりぼくの1位は『バス・ストップ』だし、田中さんとさにーさんも、1位の曲がいいですよね?

田中&さにー:はい!

半田:それぞれの1位を、それぞれの「昭和の最強の曲」にしたら、どうでしょうか。

──ということで、ぜひみなさんも秋の夜長に「最強の昭和ポップス」をご自身で選んでみてください。

【プロフィール】
半田健人/1984(昭和59)年生まれ。『仮面ライダー555』で初主演。2014年に自身初のオリジナル・フルアルバム『せんちめんたる』をCD&LP同時発売。2017年に全曲自宅録音のアルバム『HOMEMADE』をリリース。現在は作曲家やタレントとしても活動している。

田中稲/1969(昭和44)年生まれ。大阪を拠点にライターとして活動中。昭和歌謡、ドラマ、懐かしブームなどを中心に執筆。著書に『昭和歌謡 出る単 1008語』(誠文堂新光社)など。CREA WEBにて『田中稲の勝手に再ブーム』を連載中。

さにー/1992(平成4)年生まれ。Webデザイナーの傍ら、1970~1980年代のヒット曲の総合情報サイト『あなたの知らない昭和ポップスの世界』を運営。昭和ポップスの魅力を伝えるため、ラジオやテレビなどにも出演。

※女性セブン2020年10月22日号

関連記事

トピックス

インフルエンサーの景井ひなが愛犬を巡り裁判トラブルを抱えていた(Instagramより)
《「愛犬・もち太くん」はどっちの子?》フォロワー1000万人TikToker 景井ひなが”元同居人“と“裁判トラブル”、法廷では「毎日モラハラを受けた」という主張も
NEWSポストセブン
兵庫県知事選挙が告示され、第一声を上げる政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏。2024年10月31日(時事通信フォト)
NHK党・立花孝志容疑者、14年前”無名”の取材者として会見に姿を見せていた「変わった人が来るらしい」と噂に マイクを持って語ったこと
NEWSポストセブン
千葉ロッテの新監督に就任したサブロー氏(時事通信フォト)
ロッテ新監督・サブロー氏を支える『1ヶ月1万円生活』で脚光浴びた元アイドル妻の“茶髪美白”の現在
NEWSポストセブン
ロサンゼルスから帰国したKing&Princeの永瀬廉
《寒いのに素足にサンダルで…》キンプリ・永瀬廉、“全身ブラック”姿で羽田空港に降り立ち周囲騒然【紅白出場へ】
NEWSポストセブン
騒動から約2ヶ月が経過
《「もう二度と行かねえ」投稿から2ヶ月》埼玉県の人気ラーメン店が“炎上”…店主が明かした投稿者A氏への“本音”と現在「客足は変わっていません」
NEWSポストセブン
自宅前には花が手向けられていた(本人のインスタグラムより)
「『子どもは旦那さんに任せましょう』と警察から言われたと…」車椅子インフルエンサー・鈴木沙月容疑者の知人が明かした「犯行前日のSOS」とは《親権めぐり0歳児刺殺》
NEWSポストセブン
10月31日、イベントに参加していた小栗旬
深夜の港区に“とんでもないヒゲの山田孝之”が…イベント打ち上げで小栗旬、三浦翔平らに囲まれた意外な「最年少女性」の存在《「赤西軍団」の一部が集結》
NEWSポストセブン
スシローで起きたある配信者の迷惑行為が問題視されている(HP/読者提供)
《全身タトゥー男がガリ直食い》迷惑配信でスシローに警察が出動 運営元は「警察にご相談したことも事実です」
NEWSポストセブン
「武蔵陵墓地」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月10日、JMPA)
《初の外国公式訪問を報告》愛子さまの参拝スタイルは美智子さまから“受け継がれた”エレガントなケープデザイン スタンドカラーでシャープな印象に
NEWSポストセブン
モデルで女優のKoki,
《9頭身のラインがクッキリ》Koki,が撮影打ち上げの夜にタイトジーンズで“名残惜しげなハグ”…2027年公開の映画ではラウールと共演
NEWSポストセブン
2025年九州場所
《デヴィ夫人はマス席だったが…》九州場所の向正面に「溜席の着物美人」が姿を見せる 四股名入りの「ジェラートピケ浴衣地ワンピース女性」も登場 チケット不足のなか15日間の観戦をどう続けるかが注目
NEWSポストセブン
「第44回全国豊かな海づくり大会」に出席された(2025年11月9日、撮影/JMPA)
《海づくり大会ご出席》皇后雅子さま、毎年恒例の“海”コーデ 今年はエメラルドブルーのセットアップをお召しに 白が爽やかさを演出し、装飾のブレードでメリハリをつける
NEWSポストセブン