最近の事故では、たとえ現場から逃げたとしても、現場に残された車の塗料や防犯カメラ映像、周囲の車のドライブレコーダーなどから衝突した車が割り出される可能性は高い。都心部で交通量の多い夕方の時間帯ならなおさらだ。
逮捕報道が出た直後は、報道陣の間で「助手席に誰かが乗っていたのでは」といった憶測も飛び交ったが、捜査関係者はそれを否定。現場に戻ったときには1人だったという。また、アルコールや薬物を摂取していた形跡もないとのことだ。事故現場から逃走する理由は見当たらない。事故を起こしたら自ら通報しけが人の救護にあたるのはドライバーの義務だが、逃げずに通報したほうが俳優人生に大きな傷はつかないと考えるのが自然だろう。
伊藤容疑者に近い関係者は、こう語る。
「伊藤さんは、事故を起こした瞬間、もしかしたら大切な人たちのことが頭に浮かんだんじゃないでしょうか。仕事でお世話になった人はもちろん、噂になった女性のこととか……。彼は、プライベートの場面ではいつも左手薬指に指輪をつけているくらいでしたから」
女性とは、1月に熱愛が報じられた女優の山本舞香のことだ。交際のきっかけは、伊藤容疑者の親友とされる俳優の北村匠海が山本を紹介したこととも報じられていた。そして、前述の映画『とんかつDJアゲ太郎』にその3人は出演。一気に距離が近づいたという。
しかし、本当に大切な人のことが頭に浮かんだのならば、事故を起こして気が動転していたとしても、ドライバーの義務を果たすべきだろう。
所属事務所は公式サイトを通じて「本件事故に関してお怪我も含め被害について誠心誠意、対応させて頂く所存でございます」とコメント。伊藤容疑者の今後の活動については「捜査の推移を踏まえた上で、皆様にご報告をさせて頂ければと思います」とつづった。