シロの周りにマツタケは生える。同じシロから複数本顔をのぞかせている場合も。この日はひとつのシロから、最多で15本前後のマツタケを確認
「マツタケは温度にも敏感で、人間の手で直接触れると、時間とともに黒く変色してしまう」(藤原氏)ため、木の棒と手袋をはめた手を使い手際よく収穫していく
マツタケ山の入り口にある石碑。裏側には、農林水産大臣賞受賞をはじめ、藤原氏が生産農家として築き上げた功績が刻まれている
腰のカゴに満杯のマツタケ。豊作年は倍以上の大きさの背負いカゴ2杯でも取り切れないことが少なくない
良いマツタケの基準は、傘の開きが少なく、表面に虫食い等の欠損がなくツルンとしていること。柄の部分の変色が少なく、全体的に色白のマツタケを、愛情をこめて“美人”と呼ぶ
所有するマツタケ山を4区画に割り、2区画ずつを息子さんと手分けして収穫する。山から戻ると互いに収穫量を確認するだけでなく、その日の山の状態も共有し合う
「これ3万、これ5万」という具合に、桐箱に詰めて計量を終えたマツタケを息子さんに渡し、発送作業に移る。阿吽の呼吸で手早く作業を進めていく






