マンゲキにはまだ全国的に浸透していない注目コンビも数多く在籍している。別のお笑いファン・Bさん(40代)は、異色のコンビを紹介してくれた。
「ここ最近、第7世代のトリオ芸人というと『四千頭身』や『ハナコ』が注目されますが、マンゲキメンバーのトリオといえば『なにわスワンキーズ』でしょう。コントのクオリティがとても高いことで知られていますが、漫才でもそのコンビネーションの良さは健在です。
また、霜降り明星と同期の『マユリカ』や『ビスケットブラザーズ』も劇場の人気コンビで、実力派の若手芸人です。女性芸人では、最近露出が増えた『紅しょうが』に加えて、シュールで独自の世界観が魅力の美人双子コンビ『Dr.ハインリッヒ』のネタにも注目してほしいですね。11月から12月の頭にかけて単独ライブを入れてくる芸人さんも多いので、M-1直前に一斉に仕上げてくるのだと思います」(Bさん)
コロナ禍を受けて、なんばグランド花月や漫才劇場も収容人数を大幅に減らして運営されてきた。そうした異例の状況で、緊張感をもってM-1用の漫才ネタを完成させるには、例年とは違う難しさもあるだろう。そんな中、まだお茶の間で広く認知されていない実力派若手芸人が、密かに切磋琢磨しあっている。今年も新たなスターが誕生するのか、はたまた決勝進出常連組が勝ち上がるのか? 例年以上に予想困難な『M-1グランプリ2020』の決勝が、今から楽しみだ。