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2020.11.10 07:00  週刊ポスト

優勝のSB 選手の囲い込みすぎで有望株も年俸据え置き続出か

コロナ禍の入場者数制限が球団経営を圧迫(時事通信フォト)

コロナ禍の入場者数制限が球団経営を圧迫(時事通信フォト)

「グラウンドには銭が落ちている」─―南海の名将・鶴岡一人氏は、かつてこんな言葉を残した。見事な成績を残し、チームに勝利をもたらせば、その努力は「年俸」という形で報われる。それが実力主義のプロ野球の大原則だ。しかし、コロナが猛威を振るった2020年はそうはならない。各球団とも過去に例のない減収・減益で、そのしわ寄せは選手たちに──。

優勝しても喜べない!?

 大のプロ野球ファンとして知られる宮本勝浩・関西大名誉教授(経済学)が、興味深い試算を発表した。今年のコロナ禍でプロ球界が被った経済的損失は、12球団で約1423億円に上り、1球団平均では約120億円になるという。宮本教授が言う。

「今年のレギュラーシーズンは通常より23試合少ない120試合。当初は無観客で、現在も本来の収容人数の50%までしか観客を入れられていない。今年の総観客数は例年の約25%にとどまると推計されます。

 今年は全12球団が大赤字を抱えるのは間違いなく、とくに例年なら年間300万人以上動員する阪神や巨人のような人気球団ほど減収幅は大きくなる。球団経営はかなり厳しい状況で、オフの契約更改に大きく影響するのは間違いありません」

 すでにセ・リーグでは巨人、パ・リーグではソフトバンクが優勝を決めているが、両チームも手放しで喜べる状況ではない。

「NPB(日本野球機構)の斉藤惇コミッショナーは日本シリーズでの観客上限緩和に慎重な姿勢を示している。とくにセではCS(クライマックスシリーズ)も行なわれないため、これまでの優勝時のような集客は見込めないでしょう。その一方で、優勝した以上、功労者やタイトルホルダーには年俸アップで応えなければならない。その原資をどう捻出するか、フロントは頭を抱えているはずです」(スポーツ紙デスク)

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