紅白に42回も出場する常連歌手だが…
気づけば見なくなった紅白の顔も少なくない。22回出場の伍代夏子(58才)は2015年以来出ていない。19回出場の香西かおり(57才)は2016年以降、21回出場の藤あや子(59才)も2015年以降、出場が途絶えている。
1970年の初出場以来、通算39回にわたって出場してきた和田アキ子(70才)は、2016年に落選。本人は納得がいかなかったのか、年明けのトーク番組では、「去年出していただくと全部で40回だった」「もうちょっと大人の対応をしてほしかった」とNHKにクレームを付けたほど。以降、復活は果たせず、事実上の“強制卒業”とみられている。
リストラが進む一方で、別の要素もキャスティングにかかわってくる。芸能ジャーナリストの二田一比古さんが言う。
「紅白に出場するか否かは、翌年のコンサート動員数に大きく影響します。そのため業界内で、各レコード会社や所属事務所に枠を設け、“バランスをとる”のが暗黙のルールになっているのです。もし偏りがあれば“なぜあそこだけ多く出場しているの?”というクレームにつながりかねませんから」
上沼が所属するレコード会社「テイチクエンタテインメント」には、石川と天童、島津亜矢(49才)などの紅白常連組の名前が並ぶ。
「この3人に上沼さんを加えて4人も選ばれる可能性は低いでしょう。上沼さんが入った場合、誰かが外れるのがおおかたの予想です。石川さんは紅白で、『津軽海峡・冬景色』『天城越え』を交互に歌っていて、新味はありません。しかし、この2曲の人気は絶大で、“石川さゆりの歌声を聴かないと年を越せない”という視聴者も多い。今年は大河ドラマ『麒麟がくる』にも出演しているので、強制卒業の対象ではないでしょう。
天童さんは、最近、ほかのアーティストとコラボをしたりと幅広く紅白に貢献しています。島津さんは演歌界を支える中堅として、NHKには出したい思いもあるはず。石川さんや天童さんの“卒業”が取り沙汰されていたけど、結局、上沼さんが初出場ならず、という可能性もありますね」(前出・芸能関係者)
※女性セブン2020年11月26日号
天童も!?