栄養素もウイルスや毒物も、外から入ってくるもののほとんどが腸を介して全身をめぐる。いわば玄関口のような役割を果たす臓器だからこそ、免疫細胞が集中するのだ。江田さんは特に小腸の働きが重要だと続ける。
「小腸の粘膜では細胞同士が手をつないだような状態で、病原菌やウイルスが体内に入り込まないようにバリアを張って体を守っている状態です。小腸の腸壁にあるパイエル板と呼ばれる免疫組織の役割は特に重要で、病原菌やウイルスを細胞内に取り込みつつ、日々生まれるいわば免疫細胞の“新人”にこれらと闘う方法を教える訓練所のような役割を果たしている。このように腸の免疫システムは大変高機能ですが、腸内環境が悪くなれば、その機能が弱まり有害なものが体内に入り込んでしまうのです」
体の調子がよくなるとともに「美」の効果も表れてきた。
「それまでは、流行の美容を試したりエステに通ったりしていたけれど、2、3日はきれいになっても、すぐにまた戻ってしまう。きれいを持続するには内側からケアすることが大事だとわかりました。食事のコントロールを中心に腸活をすすめるとどんどんお肌がきれいになり、うれしいことに、やせやすい体質になりました」(加治)
いまは腸活一本。高額なエステなどに通わずに家でできるケアで充分だという。腸活効果でお肌ツルツル、体脂肪率16%で引き締まりながらもメリハリのあるボディーを手に入れると、人生そのものが好転した。
「女性はホルモンの影響で生理前にイライラして人格が変わってしまうことさえありますが、自律神経が整ってそうしたこともなくなった。ベストコンディションなら仕事でも本領を発揮できるし、常に自分らしくいられることで、いい出会いも増えました」(加治)
※女性セブン2020年11月26日号