好きな人ができても1番は腸
そんな中、腸活ブームの象徴ともいえる人気タレントが誕生した。
「腸活はハッピーを引き寄せます。体が元気だとマインドもハッピーになる。自分がハッピーになると、どんどんハッピーを引き寄せるんです」
そう語るモデルの加治ひとみ(33才)の人生のモットーは、「腸活は裏切らない」。『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系、3月16日放送)に「生活のすべてを腸に捧げる“腸活おばけ”」として出演した際には、「好きな人ができても1番は腸」などの名言が話題を呼び、あっという間にテレビや雑誌にひっぱりだこに。彼女が腸活にめざめたのは、およそ8年前のことだ。
「ピラティスを始めたことがきっかけです。そのときに体を鍛えるだけでなく、食事を中心に体の中身から改善する必要を知り、腸活をスタートしました。腸活をするうえで最も大事なのは、悪いものを体にため込まずに便として出すこと。いわゆるデトックスですね。
そのために食物繊維や発酵食品を多めに摂って、塩分をコントロールするよう心がけました。かといってストイックになりすぎず、食べたいときは、お菓子やお肉を食べます。糖質制限など、これまでの健康法はつらい思いをしながら頑張るタイプのものが多かったけれど、腸活は無理をしないことも、大事な要素なのです」(加治)
心がけたのは毎日のルーティンを守ること。朝、目覚めたら白湯を1杯飲んで、体と腸を温めて代謝をよくすることで便秘を解消する。加えて、腸マッサージを欠かさず、毎日生のりんごを皮ごと食べて食物繊維を吸収する。おかげで免疫力がアップし、腸活を開始してから8年間、大きな病気とは無縁の生活を送っているという。
いまだ特効薬が見つからないコロナ禍において「免疫力」の有無は生死を分けると言っても過言ではない。なぜ腸活が免疫力アップにつながるのか。消化器内科専門医で江田クリニック院長の江田証さんが解説する。
「細菌やウイルスなどの病原菌が体内に入ったとき、それを撃退してくれるのが、体に備わっている免疫です。この免疫システムを担っている免疫細胞の約7割は、腸に集まっているため、腸は免疫のカギとなる臓器なのです」