サントリー食品インターナショナル ブランド開発事業部の三星晴信氏

サントリー食品インターナショナル ブランド開発事業部の光星晴信氏

 しかし、『やさしい麦茶』をそのまま温めて販売すれば売れるという単純なものではなかったと前出の光星氏は語る。

「麦茶は温めると麦の独特な甘味だけが際立って、モワっとした味わいになってしまうんです。そこで、ホット専用商品は飲み始めの甘香ばしさがありながらも、スッキリとした後味になるように何度も開発を重ね、カテキンやルイボスを加えることにしました」(光星氏)

 また、同商品は500ml入りという容量も特徴だ。今どき500mlのペットボトルは珍しくないが、ホット飲料はコンビニ棚などのスペースが狭いことや、飲みきれないと冷めてしまうことから、350mlの小容量が主流だった。だが、『やさしい温麦茶』は焙じ茶などと違って冷めても美味しい商品に仕上げたために、大きなサイズで出すことに決めたという。

 長年、麦茶商品のトップシェアを誇っている伊藤園の『健康ミネラルむぎ茶』は、電子レンジにそのまま入れて温められるペットボトル商品も販売しているが、サントリーはあくまでも「まずは買ったその場でお飲みいただき、じんわりと温まっていただきたいですし、外出先で持ち運びながらチビチビダラダラ飲んでいただいても美味しさは変わらない」と自信を見せる。

 もっとも『やさしい麦茶』には水と混ぜるだけで1~2リットル分の麦茶が作れる家庭用の“濃縮タイプ”もラインアップされている。自宅でホット麦茶を飲みたいときは、冷やしてある容器からマグカップに移し替えてレンチンすることももちろん可能だ。コロナ禍で在宅時間が増えた今では、こうした大容量商品の需要も高まっている。

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