Cさんは社会全体が直面するコロナ禍が、スピリチュアル的なものが再び大きく息を吹き返すきっかけになるのでは、と分析している。そのうえで、カルトの蔓延にも警鐘を鳴らした。
「現在、新型コロナウイルスをはじめ社会不安が広がっている。スピリチュアル的なものが再び息を吹き返す地盤は整っていると考えられます。個人的に没頭するスピリチュアリティなら良いのですが、2000年代から大学キャンパスでの孤独な学生を狙ったカルト勧誘が横行しています。現在では、その勧誘がネット上やSNSにも広がっている。その多くがカルトであることを隠し、勉強会や就活塾、ヨガ教室やインカレサークルなどと偽って学生に近づいていくのです。こうした動きには大学教員としても警鐘を鳴らしています」(Cさん)
芸能人のスピリチュアル傾倒は、決して“テレビの向こう側”の出来事ではない。前出・Aさんが「明日は我が身」と語ったように、身近なところにスピリチュアルにハマるきっかけは転がっている。その延長線上に何があるか、一人ひとりが注意を払う必要があるだろう。