グローバル化の先頭を走る大学
11月9日、昭和女子大学創立100周年記念式が行われ、筆者も参加した。式典では坂東眞理子理事長・総長から昭和女子大学の現況について話があったが、実にアクティブに動いている大学であった。ここでは特筆すべきことを挙げてみよう。
〈ダブルディグリー・プログラム〉
「昭和女子大学3年間・協定校2年間」で2つの大学の学位を取得できるプログラム。中国の名門校・上海交通大学(清華大学、北京大学、浙江大学に次ぐ難関大学)と韓国の伝統校・ソウル女子大学校の2大学と協定を締結。毎年いずれも2桁の学生がこのプログラムに参加している。
〈テンプル大学の移転〉
ペンシルベニア州立テンプル大学のジャパンキャンパスが昭和女子大学校内に移転。この大学には約60の国や地域から学生が来ているので、昭和女子大の学生は居ながらにして日常的に交流できる。テンプル大学ともダブルディグリー・プログラムが組まれており、アメリカの本校と同じ学位を日本に居て取得できる。
〈昭和ボストン〉
30年以上も前からマサチューセッツ州ボストンにキャンパスを設置し、大勢の学生が海外体験できるようになっている。
〈ブリティッシュ・スクール・イン・トウキョウ昭和〉
校内にはイギリスの教育課程に準拠したブリティッシュ・スクールもあり、小学生から高校生が交流している。
要するに、今の時代の先端を行く「スーパーグローバル大学キャンパス」になっているのである。
このほか、昭和女子大学はキャリア支援が充実していることで知られるが、2020年3月の実就職率は97%。これは9年連続で女子大のトップであり、同時に全国でも5位である。
今の女の子及び母親が望む、英語力を身に着けたい、海外に行きたい、キャリアウーマンとして生涯働きたい……が叶う大学になっている。このことが中学受験において応募者が急増している要因のひとつと思われる。