中高も「危機から大人気校」へ

 先の応募者数の推移で見たように、昭和女子大学附属昭和の受験者数は2016年以降減り続け2018年2月の入試で過去最悪の応募者数となった。そこで、2017年4月から大学の学長であった金子朝子学長が中高の校長を兼任するという異例の態勢がとられた。いわば背水の陣を敷いたのである。もっともこれには金子先生が附属の出身であるという事情もあるという。

 中高の改革としては、2016年に昭和女子大らしい「グローバル留学コース」を設置。入試では2019年に2月1日午後に「思考力総合入試」を始めている。進路としては、昭和大学と特別協定を締結。医学部・歯学部・薬学部・保健医療学部にそれぞれ特別推薦枠を確保。女子に多い医療系に進みたいという要望にも応えられるような体制をとっている。

理系に強い校長が就任

 金子先生はこの3月に退任(現在は副理事長)。4月からは国のリケジョを育てるプロジェクトで活躍していた真下峯子校長が就任。真下先生は前任校(大妻嵐山)ではプログラミング教育にも熱心に取り組んでいた先生として知られる存在だ。

 昭和女子大学附属昭和には中3から「スーパーサイエンスコース」があったが、2021年4月からはこれを中1からスタートさせる。それにともない「スーパーサイエンスコース」用の入試も設定。本科コース・グローバル留学コースが2科・4科・3科(国語・算数・英語)からの選択なのに対し、スーパーサイエンスコースは4科のみと差別化している。

2021年2月の入試では1年次からスーパーサイエンスコースの募集を開始(写真提供/昭和女子大学付属昭和中・高)

2021年2月の入試では1年次からスーパーサイエンスコースの募集を開始(写真提供/昭和女子大学付属昭和中・高)

 12月には早くも2022年以降の受験生に向けた「未来の私につながる 1日理工チャレンジ」という企画を始める。「グローバル」に加えて「サイエンス」にも強い学園になりそうである。

 こう見てくると、短期間に驚くほど変化している。こうしたアクティブに動いていることが受験においても高評価を得ているのであろう。

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
大河撮影前に2人で北海道旅行をしたという(時事通信フォト)
吉高由里子、セレブ恋人との結婚は『光る君へ』クランクアップ後か 交際は事務所公認、大河スタッフも“良い報告”を楽しみに
週刊ポスト
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン