思考→習慣→体の順に変えてみると……
今、「痩せたい」と思っている人は、「自分がなぜ痩せなければならないのか」をもう一度考えてほしいとSunnyさんは言います。ダイエットサプリやジムの広告に踊らされていませんか? あるいは友達や異性の目を気にして、誰かと自分を比べて、「痩せたい」と思っていませんか?
「“こうでなきゃいけない”とか“こうあるべきだ”と決めつけているのは、いつも自分自身。他人によく思われるために本来の自分を見失い、自分自身を愛せなくなったら、いったい誰の人生を歩んでいるのかわからなくなってしまいますよ」(Sunnyさん)
“数字の奴隷”になることに終止符を打ったSunnyさんが選んだのは、ダイエットではなくボディメイクという概念でした。痩せることを目的とせず、思考を変え、習慣を変え、体を変える。ボディメイクのゴールは痩せることではなく、自分が好きな自分になること。一生なれない他人を目指すより、自分にしかない長所を探し、自分が心地よくてハッピーな体型をつくるのです。
その経緯は、著書『ダイエットの終焉。』(小学館)にまとめられています。そのなかでSunnyさんは、痩せたこと以上に、メンタルが強くなり、自己肯定感が上がり、生きやすくなったことが嬉しいと述べています。
「まずは、姿勢を正してみましょう。胸を張り、背筋を伸ばして腹式呼吸で常に腹圧をかけるようにして腹筋に力を入れ、骨盤を立てることを意識するだけで、美しい姿勢になります。しかも、この姿勢を保つには意識と呼吸、インナーマッスルが必要。だから姿勢改善が一番身近で日常的にできるトレーニングなんです」(Sunnyさん)
Sunnyさんによるとダイエットは短期決戦ですが、ボディメイクは一生もの。一度自分に合ったやり方を覚えれば、長い人生、ずっと理想の体を維持できます。
「もう、毎日体重計に乗って一喜一憂する必要はありません」(Sunnyさん)
◆文/前田恵