この本が1とあるから2、3と出るのだろう。『明石家さんまヒストリー1 1955~1981 「明石家さんま」の誕生』(エムカク著・新潮社)。この著者はこれがデビュー作らしい。
これを読んでいたらまた嬉しいニュースが。東京の師弟咄ではこの二人が一番。ビートたけしとその師、深見千三郎である。一切マスコミ出演を断ったがその芸はみごとだったと、若き日私はいつもたけしから聞かされていた。修行時代を描いた『浅草キッド』がなんと劇団ひとり監督で映画化。来冬公開。深見を大泉洋、たけしを柳楽優弥が演じる。
さんまもたけしも「売れるのが一番の師匠孝行」と今日も仕事に行く。
イラスト/佐野文二郎
※週刊ポスト2020年12月18日号